病室の食卓を囲んで…

昨日は、個室に移った母の見舞いに。

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                       (昨年の我が家の薔薇)

母は1月末に入院。
検査の結果、進行性の癌と分かった。
それでも希望は持っていたのだが
手術ができず、進行のスピードが非常に早いとのこと。

春まで持つかどうか…と言われた時は、ショックだった。

母は84歳。
クリスチャンで、もう十分生きたから
思い残すこともないのだろう。
入院して「癌です」と告げられても
淡々として受け入れている。

妹から…「母には内緒」という情報を聞くたびに、
自分の気持ちの整理の方が追いつかない。

何しろ、いつも笑顔で迎えてくれて、おしゃべりもできるし、
点滴にも繋がれていない。
普通食。
それなのに、母の身体の中では癌が暴走しているという…。


昨日は母の好きなウナギとお惣菜を作って持って行った。
一緒にお昼を食べたいので、お弁当を作り、
母の食事の時間帯に合わせておかずを広げ、
3人でつつきながら食べた。

母も入院食を4等分、半分を息子に、1/4ずつを私と分ける。
お弁当もお惣菜も、懐かしい思い出がいっぱいで
昔のことも話しやすい。

病室ではあるけれど、
家族で楽しく食卓を囲んだ。
こんな幸せな時間は、あとどのくらい持てるのだろう…。

母が食前のお祈りの時、長男のためにも声に出して祈ってくれた
長男が照れくさそうに、それでも嬉しそうな顔を見せる。
声に出して祈るっていいなぁ。
祈りの中でなら、素直に思いを伝えられる。
私も次は母のために口に出して祈ってみようと思う。

食後は大学の先輩に勧められた魔法の?クリームで、
母の疼痛のある背中をマッサージ。
人の手は気持ち良いね~と母。
「すごく楽になった」と言われて、
ちょっと親孝行できた気分になった。
背中をさすってあげると幸せホルモンが出るのだそう。
またさすってあげよう。


持って行ったオルゴールは、何度も聴いてくれたが、
絵本は、まだ自分で読めるから…と言われて、置いてきた。

また10日後に来るね。と約束。

コメント欄で皆さまから教えていただいた本を探して持っていこうと思っている。
皆さま、情報ありがとうございました。

10日後が、長く感じられて待ち遠しい。
母よ、どうか元気でいてくださいね。


自分の気持ちが落ち着かないので、しばらく政治情報もお休みします。