被災地の女子高校生の手紙

津波で両親を亡くされた被災地の女子高校生の手紙(転載記事)

助けて下さい
福島県南相馬市
女子高生です

わたしは友達を津波
なくしました
両親をなくしました
わたしの無二の大親友は
南相馬でガソリンが
ないため避難できずにいます

電話やメールでしか
励ますことしかできません


親友は今も放射能の恐怖と
戦っています

だけどもう、諦めてました

まだ16(な)のに
死を覚悟してるんです
じわじわと死を感じてるんです

もし助かったとしても
この先放射能の恐怖と
隣り合わせなんです

政治家も国家も
マスコミも専門家も
原発上層部も全てが敵です
嘘つきです

テレビでは原発のことが
放送されなくなりつつあります
同じ津波の映像や
マスコミの心ない
インタビュー
口先だけの哀悼の意
被災を『天罰』と言った政治家

政治家はお給料でも
貯金でもはたいて助けて下さい

彼らの贅沢をやめて
被災者を生きさせて下さい

命令ばかりしないで、
安全な場所から見ないで、
現地で身体はって助けて下さい

私たちは…見捨てられました
おそらく福島は隔離されます

完全に見捨てられます
国に殺されます

私たち、被災地の人間は
この先ずっと
被災者を見捨てた国を、
許さないし恨み続けます

これを見てくれた人に
伝えたいです

いつ自分の大切な人が
いなくなるか分からないんです
今隣で笑っている人が
急にいなくなることを
考えてみてください

そしてその人を
今よりもっと大切にして下さい
今、青春時代をすごす
学校が遺体安置所になってます
体育や部活をやった
体育館にはもう二度と
動かない人達が横たわっています

どうしたら真実を
1人でも多くの人に
伝えられるのか…
1人でも見て貰えれば幸いです
考えた末、勝手ながらこの場をお借りしました
ごめんなさい、そして
ありがとうございます

 『魂との対話』(2011-04-10)
http://okuribito.exblog.jp/12396962/