危険な金食い虫もんじゅの見直しに反対する日本原燃社長(転載記事)

黒まぐろさんより転載させていただきました。
もんじゅ/見直し検討に反対…日本原燃社長
 青森県六ケ所村の核燃料再処理工場を建設中の日本原燃(同村)の川井吉彦社長は28日、青森市内で会見し、「高速増殖炉の研究開発は国としてしっかり進めるべきだ」と述べ、福井県敦賀市高速増殖炉もんじゅ」の廃止を含む抜本的な見直しが必要だとする細野豪志原発事故担当相の見解に反対した。【山本佳孝】
毎日新聞 2011/11/28 21:35 【転載終了】

まともに動いた試しのないもんじゅが、どれだけ無駄金を食うか!
撤退に反対するのは利権を守るためだろうか?
細野は廃止を求め検討と言ってはいるが、廃止を明言したわけではない。
使用済核燃料再処理工場の再稼動を強行した日本原燃の無茶は、もんじゅでも発揮されるかもしれない。
六ヶ所村再処理工場も2兆円の税金を使いながら、ガラス個化がうまく行かず、まともに稼動せずにいる。このタイミングでの再稼動は安全性無視の、見切り発射ではないのか?
もんじゅ廃止と同時に、日本原燃の会社自体にも、責任を問うべきだ。莫大な税金を浪費した責任は大きい。
 
 
東京新聞より】
国のメンツ 浪費17年 仕分け「もんじゅ」存廃議論へ
2011年11月19日 朝刊
 「夢の原子炉」と呼ばれながら、トラブル続きでほとんど稼働していない高速増殖原型炉もんじゅ福井県敦賀市)の存廃が、二十日の政府政策仕分けで議論される。その歩みを振り返ると、この先も膨大な国費を浪費し続けるのかと、率直な疑問が浮かんでくる。 (谷悠己、福田真悟)
 ◇事故
 総事業費に約一兆円もかけながら、稼働してから十七年間で、動いたのはたった二百数十日間。「発電しながら燃料を生む未来の原発を開発する」とのふれこみだったが、実績からすると、もんじゅは壮大な無駄遣いだったといえる。
 文殊菩薩(ぼさつ)に由来するその名を広めたのは、試運転後すぐの一九九五年に起きた事故だ。核燃料を増殖させるため、冷却材に使う液体ナトリウムが配管から漏れ、空気に触れて火災を起こした。事故映像を隠していたことも発覚した。
 昨年、十四年ぶりに運転再開にこぎ着けたのもつかの間、燃料交換用の機器が原子炉容器に落下し、あえなく再停止に追い込まれた。
停止中でも、液体ナトリウムを循環し続けるなどの維持費が年間二百数十億円かかる。機器落下による炉内の損傷状況を調べようとすると、百七十億円もかかることが判明している。
 動いていても止まっていても、途方もない金食い虫だ。
 ◇背景
 扱いの難しいもんじゅだが、核燃料と液体ナトリウムさえ抜けば停止できる。
 それでも国がこだわってきた背景には、原発が抱える最大の課題である使用済み核燃料の存在がある。
 全国の原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、高速増殖炉の燃料として再利用できれば、燃料は節約、核廃棄物の処分量も減る-。こう強調され、半世紀前から国の原子力政策の要に据えられてきた。
 もんじゅのパートナー役が再処理工場(青森県六ケ所村)。電力各社の資金で九三年に着工したものの、トラブル続きで竣工(しゅんこう)予定は十八回も延期を繰り返してきた。総額二兆円を投じながら稼働のめどが立たない点は、もんじゅそっくりだ。
 もんじゅをあきらめれば、ここに燃料を供給するための再処理工場も不要になる。
停止中でも、液体ナトリウムを循環し続けるなどの維持費が年間二百数十億円かかる。機器落下による炉内の損傷状況を調べようとすると、百七十億円もかかることが判明している。
 動いていても止まっていても、途方もない金食い虫だ。
 ◇背景
 扱いの難しいもんじゅだが、核燃料と液体ナトリウムさえ抜けば停止できる。
 それでも国がこだわってきた背景には、原発が抱える最大の課題である使用済み核燃料の存在がある。
 全国の原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、高速増殖炉の燃料として再利用できれば、燃料は節約、核廃棄物の処分量も減る-。こう強調され、半世紀前から国の原子力政策の要に据えられてきた。
 もんじゅのパートナー役が再処理工場(青森県六ケ所村)。電力各社の資金で九三年に着工したものの、トラブル続きで竣工(しゅんこう)予定は十八回も延期を繰り返してきた。総額二兆円を投じながら稼働のめどが立たない点は、もんじゅそっくりだ。
 もんじゅをあきらめれば、ここに燃料を供給するための再処理工場も不要になる。
日本が保有するプルトニウム核兵器ではなく発電のため、との主張の根拠がなくなる。
 巨額の資金をかけ、国の重要施策として進めてきただけに、やめるにやめられないのが実情だ。
 地元立地対策として交付金だけで百三億円を受けてきた地元・敦賀市の受け止め方は複雑だ。
事故の不安もつきまとうが、もんじゅがあり続ければ一定の雇用効果が期待でき、国内外の研究者の往来も見込める。河瀬一治市長は「いまさら廃止は考えられない」と話す。
 福井県にとっては、もんじゅを受け入れるかわりに北陸新幹線を延伸させる取引材料として政治利用を模索してきた経過もある。
 もんじゅの廃止論は九五年の事故後にも浮上したものの、いつの間にか必要論にすり替わった。仕分けのメスはどこまで入るのか。二十日の議論に注目が集まる。
【転載終了】
核燃料を取り出し、何年も冷却し、その後何十万年も管理しなければならない。再処理をするとそのゴミの量は増える。
核燃料は使い捨てのワンスルーの方が再処理よりマシだという。
3兆円を無駄にした核燃料サイクル関連の予算は、現実の放射能汚染への対処に回すべきだ。

http://blogs.yahoo.co.jp/hebi24_view_word/7253680.html