関電 「夏の電力不足」のウソ。夏の気温の想定が42,6℃だった!他

みんな楽しくハッピーがいい♪様より転載
急ぎ過ぎる大飯原発再稼働。
何故こんなに急ぐのか?
その理由の一つに「夏に関西の電力が足りなくなるから」と言われているがこれは本当か?
夏の電力不足のウソを広瀬隆さんが、様々なデータから暴いて下さいました。

週刊朝日UST劇場
関西電力の嘘 関西地方は原発ゼロでも電力不足は起こらない」
2012.4.5 週刊朝日UST劇場、http://www.wa-dan.com/
広瀬隆
川内博史議員(民主党イノベーション推進特別委員長
山口一臣
成瀬久美
(文字数制限のため多少割愛しています)
 
山口:
ついさっき4閣僚の話し合いで、大飯原発の安全性が妥当だというニュースが入って来たばかりなんですが、何で再稼働するのか?
 野田総理は電力不足になったら経済が混乱するとか、
日本から生産拠点が海外に移るとか・・・・、
それは全て、「電力が不足したら」という前提で、仮定の話。
「本当に電力は不足するのかどうか?」という事に関して説得力のある説明が一切ない。
広瀬隆さんに、客観的な資料をもとに本当に電力が足りている、という事を証明してもらう試みです

広瀬:
まず、関電は「大きな津波日本海側では起こらない」という事を言って、何も調査していない。大津波の記録は江戸時代からずっとここに宮津やなんかであるんですよ。こういうようなところで、地元の小浜も全く無視されているんですね。
大飯原発おおい町だけの権限で、動かしてはいけない。
小浜の妙通寺住職の中島哲演さんが3月下旬についに断食を試みて、
悲壮な覚悟でこういう事をやっている、これが今の現地の状況なんです。
広く見ますと、30キロ圏で、もう琵琶湖、京都や大阪も壊滅する。
という事で京都も大阪も滋賀県もみんなが反対している訳です。
電力不足が起こらないんなら、ストレステストさえ必要が無いんですね
ともかく原発が必要ないっていう事が証明されればいいわけですから、

関電の電力不足キャンペーン
広瀬:
関電が
今年の夏におととし並みの猛暑であれば原発ゼロの場合25%の電力不足が起こる」と発表。
で、これを全ての新聞が引用しているんですよ
そんなことありえない。
 
大阪府大阪市のエネルギー戦略会議が開かれて、その会議で新しい資料には
13.9%の不足
なんでこんなに一気に下がったのか?まずこれが怪しいでしょ?
 
いまもって読売の社説なんかはね、
原発抜きでは電力の安定供給は到底望めない。合理的な理由も無しに」
なんて言っているんですよ。
 
今から合理的な理由を説明します。

関西地方の企業やなんかはこういう新聞報道を流されて、そうやって読んでいると
「企業が成り立たないとしょうがないから原発は危険でも背に腹はかえられない」
原発を少しぐらい動かしてもらおうか」と言った、こういう誤解を招いている訳です。
それが間違いだという事を、今からはっきりと証明します。

まずですね、これはデマです。
25%電力不足はデマ。
13.9%もデマです。



一般に公表されている統計から証明すると電力は余剰になる

要するに、今関電の言いぶんの数字を出しますと最大電力需要、真夏の一番電力を使う時。ある、一日だけですよ。
火力+水力+他社から買い入れる電力。
これらが不足すると、13.9パーセントと、大阪府知事に示した数字なんです。


ところがわたしが計算しますと、これが同じ想定でも、火力、水力、他社からの電力会社からの融通入れると、13.5%余剰になります真夏のピークの時ですよ。

今の資料は第二回の大阪府市エネルギー戦略会議の説明資料に出ています。

まず、電力会社が持っている発電能力をどうやって求めるか?ということなんですが、資源エネルギー庁のサイトを開いて、統計情報。その中の電力関連の電力調査統計を追っていくと、ここに統計表一覧発電認可出力表というのがあります。
ここに一般電力事業所関西っていうのが関西電力
 
これが関西電力の水力と火力の能力です、数値ね。
水力が819.7万KW。火力が1690万KW。
問題は最大電力需要というところから入ります。
最大電力需要の設定
去年、関西電力3037万KWと言っていたんです。

これを原発なしでどうやるかという事を今日証明したら、
わずか3.4パーセントですが、余剰になった。
 
 
関西電力の最大需要の想定は訂正後でも気温42.6℃

実を言うと、田中コウジさんが、去年の気温と電力需要の関係を全部グラフに描いてくれたんですね
そうすると、関西電力が最大電力3037万キロワットを、
なんでそういう事を予測したかっていう事がグラフで見ると・・・

気温が42.6℃とかいう、
あり得ない事を想定していたっていう事がバレちゃったんです。

山口・成瀬:ああーーー!(ノ∀≦。)ノぷぷ-ッ笑

広瀬:
 
実際には35.6℃だったんです。最高気温でね。
それは8月9日で、最大電力は2784万キロワットでしかなかったんですよ。
こういうウソを一言,言うだけで、設定するだけで・・・
なんと「原発は必要だ」になっちゃうわけですよ
そもそもこういうところから始まっているんです。
25%電力不足っていうデマはもっとひどいんですね。
去年よりももっと大きな最大電力需要3138万キロワット
あり得ない想定しているんですよ。
だからもう、赤道直下みたいな、そういう設定をしている訳なの。ww
だから、今まで最大でおととしの猛暑で3095万キロワットだった。


で、ようするの25%のデマの根拠になったのは、
さらにそれよりも大きいデタラメ想定をしていたということで

大きな非難をうけて・・
大阪府市の時は最大需要をがたっと下げた訳です、
要するに去年の需要に下げたんですね。

<その他の根拠>
火力発電の整備をしない関電

次は火力の問題です。
・・・・
問題はここなんですね。
多奈川宮津に合計すると195万キロワットのがあるんですよ。
これ、動かせないんです
古いから」って言って、
関電は美浜は40年もの老朽化を動かそうなんて言っているようなそういう連中がね、火力だけは古いとか言っていて動かそうとしない

実際は海南火力は去年5月にトラブルでダウンしたんで、それはずっと放って置いたんですけれど、すぐにやらなければいけないのを、ようやく今年の夏までに運転再開で切ることになっています・・
これは電力会社が「動かすな」って言っている訳ですよ。
火力を「壊れている」って言って・・。

なぜか?
原発を動かしたいんだから他を動かしちゃダメだよ」っていうわけで
それで壊したままにしておくわけですよ。
それが火力の問題。



水力発電そして揚水発電のデマ

水力には一般の水力ダムと、揚水発電があります。
有名な黒部川それから神通川庄川、この辺の富山県岐阜県を中心とした、有名な水力がこれだけあります。
で、もう一つは揚水ダム。
揚水ダムっていうのは発電所があって、夜間に電気を送って、揚水ポンプで水を汲みあげます。
それで、昼間沢山電気を使うピーク時に、電気が足りないという時に、
この水を落として一般消費者に電気を送ると、こういうメカニズム。
これを揚水ダムといいます。

揚水発電は235万キロワットしかみていないけれど、これも過小評価している
 
他社充電

電力会社の持っている能力は自社の火力水力だけじゃなくて、その地方地方にあるメーカーが発電機を保有して、それで滞留電気を送ってもらえる。
毎年の電力需要を買い取っています。
今年は、原発が点検中で、
この中に原発の電気が入っていない。
それはどこの電気なのか公表していない。公開しないでそもそも電力不足だなんていう資格はないって我々は言っているんですけれど、全電力会社が口裏を合わせて、それでしゃべらないようにしているんです。

一応、日本全国の自家発電の能力の調べ方を言っておきますと、
資源エネルギー庁の自家用発電所 民間出力表っていうところからです。
ここにこういうのが出てきてですね、各電力会社がここにずーっと並びます。

水力・火力・資源エネルギー等、項目が全部出ますから、
これだけの能力があるんです。
日本全体で6000万キロワットある。
原発が5000万キロワットですからね、
要するに原発を全部止めても大丈夫だって言うのは、根拠はここにあるんです

去年に比べましても、今年の数値はまた上がっています。
どんどん民間で、自家発電の能力は上がっているということですね


他の電力会社からの融通

他の電力会社からの融通が他にあります。
というのはご存じのとおり、東日本と西日本は周波数が違うので一応、殆ど電力融通が出来ないという事ですが、
言い変えればこの西日本は全部融通できます。

四国電力は余裕
・・・だから四国も伊方原発の再稼働は全く必要ないんです。
直ちにもう、廃炉にしていいんです。

中国電力
、ものすごい余裕
これはもう150万キロワットは楽々に関電に融通できます。
島根原発は殆ど動いていないが、
それでも20%余剰
島根原発も全く必要ないんです。

中部電力
おととしの猛暑の時の数値でも15%余っています。
浜岡を全部止めてね。これだけ余っています。
そして、世界最高のコンバイドサイクルを2基230万キロワット発電が加わってですね、上越火力が動き出すので、有り余るほどになる。
もう、浜岡の再稼働、これも全く論外ですね。

だから融通できます。

北陸電力
北陸は大体電力需要がそんなにないですから、
これも25%っていう大きな余力が原発なしでありますから、
だから、志賀原発はもう全く不要であると。
 
山口:むしろ余っちゃいますね。

広瀬:
だから今の話をポイントだけ言いますと、
 
火力は完全に48万キロワット。水力、他社受電、電力会社からの融通で
、関電が動かそうとしない火力をそのまま止めたままでも、
真夏にこんなに電力が余っている。 
ということになります

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▼[ いい色なな色 ]さんコメントも「関電 夏の電力不足のウソ」
の理由に追加させていただきました!
 
 
・「最大需要」とはもちろんピーク時の話で、ピーク時というのは多く見積もっても3時間~5時間程度である

揚水発電の見積りは、10時間以上発電する前提での発電量であり、ピーク時の5時間だけ稼働するのであれば、倍の発電が可能である。

夏のピーク時はエアコンが多く使われる時で、酷暑の日がこれに当たるが、その日はもちろん快晴で太陽光発電もフルパワーで発電できるのにその発電量が算入されていない。
(暑すぎると太陽光発電量は落ちるという突っ込みはなしで)
(なぜなら曇天よりかは発電できるのは明白だから)
(それにそもそも太陽光発電量50万Kwを算入してないってw)
電力を多く使用する産業も、可能なところは夜間操業にシフトするなど対策は既に去年から実行されている。今年はもっと増えるだろう。
企業にとっても停電リスクは回避したいし、深夜電力料金は割安なので、コスト削減にもなる。

ということで電力不足説は前提からして無茶苦茶な論理である。
原発再稼働に固執するあまり、推進派は墓穴を掘っているようにしか見えない。

大飯原発再稼働のための対策にかける金があるなら、その金で太陽光発電パネルを設置すれば夏までに発電量を確保できまっせ!