中国の劉暁波氏と日本の山城さんの共通点、日本も中国と変わらない。

2017『オマエが言うな!大賞』ノミネートのお知らせ

では、ひとさまのtweetから…
中国での人権状況に「急に」関心を示す日本。

沖縄で同じガン患者の山城氏を 
1 五か月間独房にぶち込み 
2 家族とも面会を許さず 
3 主治医の診察を認めず 
4 虫歯は抜いてしまえ! 
…などツユどもしてないかのような人権国家の口ぶりで。
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人は「ウソ」や「ごまかし」あるいは「白々しいこと」を言うとき、よっぽどの悪人でもない限り、何か態度に表れるもの…であります

岸田外務大臣は、官邸での囲み取材において、うつむいて原稿を棒読みしつつ、突然、顔を上げて、どこか高いところに視線を送りながら
「引き続き、高い関心をもって中国の人権状況を注視していきたい」と述べた…んですが
さすがに、自分でも「これはあまりにも白々しいコメントだ…」と感じた上での「高所目線」であったのではないか…と推測しているところです

だって、日本政府は「沖縄での基地反対運動の中心人物であった山城さん」を微罪で逮捕し(→俗に言う「転び公妨」)

悪性リンパ腫という命に関わる病を抱える山城さんを5ヶ月もの長い間独房に勾留し、
その間、主治医の診察もうけさせず、家族との面会も長い間認めず、
山城さんが虫歯による苦痛を訴えると、嘱託医が「痛いなら抜歯するか?」と答えた…
という酷い扱い…というか、明らかな「基地反対運動への嫌がらせ」をしてきたわけで

かかる政府がいったい、どの面下げてこんなコトを言うとるのか…という話なんです↓
「これまで一貫して述べてきているとおり、自由、基本的人権の尊重、法の支配は、国際社会における普遍的価値であり、これらが中国においても保証されることが重要であると考えています。引き続き高い関心を持って、中国の人権状況を注視していきたいと考えます。」(岸田外務大臣コメント)

そうでっか、岸田はん…
「自由、基本的人権の尊重、法の支配」は「国際社会における普遍的価値」なんでっか…
そんでも、そんなコト言うてる岸田はんたち政府は、
自分たちの守備範囲であるはずの「国内社会における普遍的価値」も守ってへんでしょ
(それは、山城さんへの酷い扱いを考えたら、一目瞭然ですがな…)

中国の劉暁波氏と日本の山城さんの共通点は何かわかりますか?

中国には政治的な自由がなく、共産党(≒一党独裁体制)を批判することは許されないところ

劉暁波氏はそれを批判する「少数派」であり、他方、山城さんもまた

多数者意思を代表する中央政府の方針に反対する少数者である…

だから、これはどこまでいっても「少数者がどのように扱かわれているのか」という問題なんです

政治的な自由があっても、多数派が少数者を理不尽に(差別的に)扱うならば  それは、中国政府のしていることと大差はないのです

…ということで、このたびの岸田外務大臣の「白々しいコメント」は

2017『オマエが言うな!大賞』に見事ノミネートされた…というわけです


※参考情報…(ひとさまのtweetから…↓)
今日の東京新聞こちら特報部のデスクメモ「五カ月間拘束された山城博治さんは取り調べで『あなたガンなんでしょ。早く出たいんだったら、素直に取り調べを受けて罪を認めればいいじゃないか』と言われたという。この脅迫は基地と地域振興というアメとムチの政府の政策と酷似している」と。

中国政府だって、きっと獄中にいた劉暁波氏に対して

「素直に転向したら出してあげるよ」…とか「素直に転向したら病院で治療を受けさせてあげるよ」…

なんてことを言ってたと推測しますが、こういうところも日中両政府は似た者同士…ではないでしょうか

(だって、人の命を取引材料にして転向あるいは罪の自認を迫るんだからね…)