検察の反乱が官邸に潰された! 安倍内閣が“官邸の番犬”黒川弘務・高検検事長を違法に定年延長、 検事総長に就任させIR捜査潰し

- 黒川氏の定年延長は 官邸が検察との暗闘を制したということ(LITERA)

 政権が検察のトップ人事に関与するなどということは許されない非道です。
 LITERAがこれまでの官邸と検察との暗闘を解説する記事を掲げました。
 
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検察の反乱が官邸に潰された!
安倍内閣が“官邸の番犬”黒川弘務・高検検事長を違法に定年延長、
検事総長に就任させIR捜査潰し
LITERA 2020.02.03
安倍政権がこの2月に退官が予定されていた検察ナンバー2の黒川弘務・東京高検検事長の定年を半年間、延長することを閣議決定した。検事長の定年延長はこれまで前例がない。夏に交代が予定されている検事総長に黒川氏を就任させるため、官邸が検察人事に無理やり介入したのだ。
 これはどう見ても、官邸によるIR汚職捜査ツブシだろう。黒川検事長といえば “安倍政権の番犬”としてつとに有名な法務官僚。菅官房長官ときわめて近く、小渕優子経産相(当時)の選挙法違反">公職選挙法違反疑惑で秘書のみが在宅起訴で終わったのも、贈賄側の実名証言まであった甘利明経済再生相(当時)の口利きワイロ事件で、甘利本人はおろか秘書すらも立件されなかったのも、すべて、黒川氏が捜査現場に圧力をかけ、潰した結果だといわれてきた。
 しかし、本サイトが1カ月前、秋元司衆院議員逮捕の動きをスクープした記事でも指摘したように(https://lite-ra.com/2019/12/post-5158.html)、黒川検事長の扱いをめぐっては、この間、黒川氏を総長にしたい官邸と、黒川追い落としを図る検察の間で激しい暗闘が繰り広げられていた。そして、東京地検特捜部がIR汚職で秋元議員を逮捕できたのも、この暗闘が関係していた。
 話を少し前に戻そう。法務省事務次官→東京高検検事長と、検事総長コースを歩んできたようにみえる黒川氏だが、実は法務・検察内部では同じ35期の林眞琴氏(現・名古屋高検検事長)が検事総長最有力とされており、2016年の人事では、林氏が法務省事務次官に昇格する予定だった。ところが、当時の法務省が官邸に人事案を提出したところ、官邸が当時、法務省官房長だった黒川氏を事務次官に据えるよう求めてきたのだという。
「これは、黒川氏がその直前に、官房長として小渕恵子や甘利明の事件を潰したことへの論功行賞人事といわれました。特に甘利明の事件では露骨でしたからね。東京地検特捜部が政界捜査に着手するときは、その前に、本省(法務省)の官房長に捜査の詳細をあげて根回しをするんですが、地検が甘利の事件でUR(都市再生機構)の職員の立件を決めて、黒川氏にお伺いをたてたところ、『権限に基づく影響力の行使がない』という理屈で突っ返されてしまった。それで、現場は、『あっせん収賄罪』に切り替えて捜査しようとしたんですが、これについても黒川氏は『あっせん利得法違反で告発されているんだから、勝手に容疑を変えるのは恣意的と映る』などと拒否した。特捜部の現場では『黒川にやられた』というのが合言葉になっていたほどです。そして、不起訴が決まった2カ月後に、官邸の意向で、強引に黒川氏の次官昇格が決まったというわけです。一説には黒川氏と親しい菅官房長官が直接乗り出したともいわれています」(全国紙司法担当記者)

特捜部がIR汚職で秋元逮捕に踏み切れた背景に法務・検察が進めていた“黒川切り”
 だが、ここにきて、法務・検察内部ではその黒川氏を切り、今回の検事総長人事で林氏を戻して総長に昇格させる計画が進んでいたのだという。
黒川氏については、そのあまりに露骨な官邸との癒着に、内部、とくに検察の捜査畑出身者の間で相当な不満が高まっていた。一方、林氏はもともと法務省の本流でありながら、政界と距離を置いているため、法務官僚だけでなく捜査畑の検事からも支持されていた。そこで、法務・検察が一体となって、黒川氏の検事総長就任を阻止し、林氏をラインに戻して総長に据えようとする動きが本格化したんだ。具体的には、現検事総長の稲田伸夫氏が今年2月以降も総長職にとどまり、夏に総長を交代するというもの。黒川氏と林氏は入省が同期でだが、黒川氏が1学年上の2月生まれで、林氏は7月生まれ。検察は総長だけが定年65歳で、他の役職は63歳のため、検事総長が2月以降も総長職にとどまれば、黒川氏は総長人事の前に定年を迎えることになる。ようするに、法務・検察は官邸に圧力をかけられないよう、黒川を先に退官させてしまうことを狙ったわけだ」(検察関係者)

 これに対して、官邸は自分たちの意のままに動き、政界捜査をつぶしてくれる黒川氏をどうしても総長に据えようと動き、検事総長交代時期を早めるよう圧力をかけていたという。だが、年末に稲田総長の2月以降の続投が決定。黒川退官、林検事総長誕生は確定的といわれていた。
 そして、この流れの中で出てきたのが、東京地検特捜部によるIR汚職捜査の着手、秋元議員逮捕だった。「中央政界の疑獄捜査じたいがタブーになってしまった」とまでいわれていた近年の検察にあって、今回、特捜部が現役の与党議員を収賄で逮捕した背景にも、この“黒川退官の決定”が大きく関係していた。
 今回のIR汚職捜査を主導しているのはもちろん、特捜部長の森本宏氏。森本氏は『政界の不正を摘発するのが特捜部の使命』と公言する最近ではいないタイプの特捜部長で、かなり前からIR汚職に狙いを定め、内偵を進めていた。ところが、その森本氏は、昨年、地方の地検検事正に異動されそうになっていたのだという。
「これに対して、森本部長自ら『やり残したことがある』として上司に続投を申し入れたらしい。黒川氏の権力が盤石なら絶対に認められない話ですが、その頃には検察内部で黒川氏を2月退官させるという噂が広まり、発言力が低下。それで、森本氏の特捜部長続投が決まり、IR汚職に踏み込むことができた」(前出・全国紙司法担当記者)
 しかも、秋元逮捕以降も特捜部は「秋元は突破口にすぎない」という姿勢で捜査を続行しており、このまま黒川氏が2月に退官すれば、特捜部の捜査は政権中枢にまで伸びるのではないか、という見方まで流れていた。

“官邸の番犬”黒川弘務の定年延長はIR捜査潰し、しかも検察庁法違反だ
 ところが、こうした検察の動きに対して、官邸は今回、冒頭で紹介したように、黒川氏の「定年延長」というウルトラCを打ち出して対抗してきたのだ。これで、黒川氏が今年夏の人事で、検事総長に就任するのはもちろん、IR汚職捜査などの動きが一気に鈍るのは確実だろう。
「実際、黒川氏の定年延長が判明した途端、検察内部では一斉に、『秋元逮捕だけでIR汚職捜査もおしまい』という声があがっています。ジャパンライフ再捜査も難しくなるでしょう」(前出・全国紙司法担当記者)
 こうした流れを見れば、今回の人事介入が“官邸の番犬”である黒川氏を論功行賞として検察トップに据えるというだけでなく、その復権によってIR汚職捜査を止めるという目的があったことは明らかだろう。そう、これはどう考えても、安倍官邸による検察への捜査圧力だったのである。

 しかも、官邸はそのために、違法行為まで働いた可能性がある。前述したように、検事長の定年延長は前例がないのだが、それもそのはず。今回、安倍政権は国家公務員法の規定にもとづき、黒川氏の定年延長を決めたとしているが、東京地検特捜部検事の郷原信郎氏によれば、検事長の63歳定年は「検察庁法」で決められていることであり、例外は認められていない。したがって、検察庁法違反の疑いがあるという。  
 まさに、独裁国家並みの人事介入だが、しかし、マスコミはこの人事について、ごく一部のメディア以外、ほとんど取り上げていない。韓国のチョグク前法相の捜査への圧力や韓国の検察人事の問題にはあれだけ大騒ぎしたテレビも、安倍政権のこんな重大な検察への圧力、人事支配にはダンマリを決め込んでいるのだ。
 メディアがこんな調子では、日本が本物の独裁国家になる日もそう遠くはないだろう。 (田部祥太)

金曜トークサロン「お遍路さん講座・歩きお遍路の達人山下会長を迎えて」

<お遍路さんのイメージが変わった>
私の「お遍路」さんのイメージは暗く、原風景は映画「砂の器」だった。
ハンセン病ゆえに故郷を追われた父と連れ立って歩く幼い少年。
二人がお遍路姿で放浪巡礼する姿・・・。

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そんなイメージしかなかった私の前に現れた山下さん。
やはり白装束に菅笠,金剛杖のお遍路姿ではあったが、元気発剌。
日に焼けて黒光りした顔にとびきりの笑顔!
お遍路さんの暗いイメージはいっぺんにふき飛んだ。
ご覧下さい、この笑顔。

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写真はネットから・・。(ブラタモリにも出演されました。)

お年はもう75歳を超えているけれど、お人柄を感じさせる笑顔は慈愛とパワーに溢れている。ご尊顔を拝するだけで元気になれます。

お遍路とは・・弘法大師の足跡をたどる88か所のお寺への巡礼の旅のこと。
徒歩で1200キロ。(うち土の道は100キロだけ,舗装道は足に堪える。)
マメが大敵で慣れた人は川で冷やす。
トンネルは危険、山道、崖道も多く、いつ死んでもおかしくない旅。
途中で行き倒れになったお遍路さんは無縁仏に・・
ゆえに、「白装束はそのまま亡くなる時の衣装で、杖は墓標になる」とのこと・・。

  ・・アワアワ・・

とはいえ、今はお遍路は、ブームなのだそうだ。
外人もお遍路に参加。夫婦で。孫と、ペットも一緒に・・などなど。
今は、昔の暗いお遍路とは違って、みんなで行くとちょっと楽しそうでもある。

いろんな目的で・・「自分探し」「悩みごと」「健康増進」「朱印集め」・・
いろんなスタイルがある
*歩きお遍路(1200キロ)・・45日ほど。途中の食費、宿泊費など費用は高め。 
             体力も必要だが、達成感がある。友人ができる。
*観光バスツァー…12日程度。日程や宿泊施設が決まっていて手軽にチャレンジできる
*車遍路・・10日ほど、札所からはずれた観光もできるが、細い道は入れない。
*数日間だけの区切り打ちもある。

<山下さんは歩くお遍路の達人>
歩き遍路は13回(通し打ち6回、逆うち3回,*逆うちとは88番目から回る逆回りのこと,)
山下氏いわく・・
「スタートは鳴門、10日で室戸岬20日足摺岬、30日目で松山・・
でもどこから始めてもオッケー。荷物は10キロ。宿につくまで、夜も歩く・・・。
最後の寺でお礼のお経を唱える。
八十八すべての霊場を回り終えることを結願(けちがん)と言い、
結願すると、お四国病にかかる。もう一度行かないと治らない。
もう一度行くことをお四国病院に入院するという・・(笑)」
(どこまで本気か冗談か?わかりませんが・・汗)
途中の観光、グルメ、癒しスポットも楽しみのうちだとか・・。

お遍路マメ知識
<同行二人とは>
お遍路さんの合言葉として「同行二人(どうぎょうににん)」という言葉がある。
本来のお遍路は厳しい修行だったため、途中で亡くなってしまう事もあった。
そこで、「同行二人」という言葉は,いつもお大師様と一緒という気持ちで、お遍路さんの心の支えとなった。キリスト教にも、「神はいつもあなたと共にいる」・・という考えがある。

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山下さんのプロフィール
1944年8月生まれ 広島県出身
広島県立呉商業高校から住友銀行入行
55歳で定年退職、57歳で、初めての歩き遍路(36日間)
60歳で夢であった大学入学を果たす。
現在の主な活動は・・
四国八十八か所霊場会・公認先達(歩き遍路さんのガイド)
公認先達歩き遍路の会会長、昔の遍路道の修復作業中
高知兼あしずり遍路道保存会 遍路道復元
その他、ボランティアで、あちこちの遍路道の復元作業にかかわっていらっしゃいます。素晴らしいですね!

最後に、山下さんが惹かれる「お接待」という文化について・・

<お接待>とは・・ 

お接待とは、飲み物や食べ物などを無償で提供してくれることを言い、四国に根付く文化です。1200キロを歩くお遍路さんが大変だということは、四国に住む人たちはよく知っています。お遍路さんを応援する気持ちがお接待。また、「同行二人」の考えから、弘法大師へのもてなしにもなり、お接待は、一切見返りを求めないギブ・アンド・ギブの精神です


山下さん曰く・・
「お接待がお遍路を支え、またお接待する人も、お遍路さんが困るのでやめられない。
このような助け合いの精神、貧しくても「お接待」をするのは人の優しさ。
小学生の励ましもほっこりするし、嬉しい。先達として、このような文化を世に引き継ぐのが自分の使命。四国全体の小学校にお接待の文化を広めたい」と。

初めの「砂の器」に戻ると、実際はハンセン病のような病気の人たちのお遍路は、受け入れてくれるところは少なく、(小説とは違うが)おそらく受け入れて世話をしたのは、四国ぐらいではなかったのか?とあった。
お接待とは、四国の人達の優しさが生んだ文化なのだろう。
お遍路と言えば、四国八十八か所を指すようになったのは、弘法大師の修業が始まりではあるけれど、四国の人達の温かいお接待に支えられ、長く生き続けた文化なのだと思った。

お遍路さんのイメージ、だいぶ変わりましたが・・・
さすがに、まだ1200キロを歩きとおせる自信はありません。

 

 

 

 

優しい「賢治さん」

人にお借りしたこの本。
来週にはお返しするのだけれど、しばらく温めておきたいような本だった。

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著者は賢治さんの後輩であり、後に友人となり、畏友となったと書いてあり、
全編を通して、尊敬する「賢治さん」のエピソードが満載。

心優しく、人のために尽くした「賢治さん」のあれこれの話は、読んでいて心が温まった。
昔の教科書にも幾つか掲載されたそうだ。


雨ニモマケズ」の手帳に書かれた言葉は、賢治さんの生き方そのもの。
自分のことは勘定に入れず、ただ友人、生徒、困っている人たちのために最善を尽くした。
質屋に借金しに来た人には質に入れたものの値段以上に必要なだけお金を渡してしまう。
(お父さんが困って、質屋をやめて金物屋に職替えしたのは有名な話・・。)

盗みを働く生徒には、「自分と兄弟になろう」と言い、
「金が欲しかったら兄弟になった俺がやる。だから盗みはしてくれるな。俺の月給は90円だが、入り用なら90円全部やる。何かにつけ、入用もあるだろう。これからは自分が小遣いをやろう。遠慮はいらない。兄弟だからな」と本気でお金を手渡そうとする。
生徒は泣いて謝罪し、「これからは決してしませんから。お金もいりません」と小遣いも辞退。
その後、生徒は何事も賢治先生に相談し、隠し立てをしない明朗な生徒に変わったという。
罰を与えるだけでは、人間は変わらない。
人を変えるのは愛の力である。賢治さんは深い愛の持ち主であった。



誰とでも、どんな人とも差別なく交際し、謙遜で、人を非難する事は全くなく、
人の為に心から尽くす人だったようだ。

先生としても学識豊かで、授業も明るく詩的なものがあった。
英語の時間など、「7月」という単語を教える時は「クローバー芳し7月の宵」というような句にして教え、知らずしらずのうちに、生徒の心にしみていくようにしたので、どの先生の授業よりも賢治さんの講義が生徒に喜ばれたそうだ。
こんな授業受けてみたいですね〜。
絵もお上手です。

クスッと笑える話もあった。
肥料の設計に畑に出かけると、賢治さんは、遅れてやってきて、
「あんまり蕎麦の花が綺麗なのでちょっと蝶々になって飛んでみました」と、さも楽しそうに
両手を広げ、蕎麦の花を撫でるように大きく輪を描いて、飛ぶような格好をして見せたそうだ。
子供の心もずっと持ち続けた人なんだろうと思う。

この賢治さん、一昨年、東北旅行に行った際、ウィリアム・モリスとも繋がっていたと知って驚いた。
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない・・」で、有名な
「 農民芸術概論要綱」は、モリスの環境芸術の思想を読み、語り伝えたかったからだという。賢治さんにも、モリスの思想が流れているという不思議。
この辺りをもっと調べてみたい。

彼が菜食主義者になったのは、 盛岡高等農林学校在学中、隣の獣医科で動物の屠殺実験があり、その「苦しむ動物たちの声を思うとかわいそうで、肉を食べる気にはならなくなった」と書かれていた。
ただ、あまりに自分の生命や身体へのケアに無頓着で、ほとんど食べない日があったり、
寒い日に身体を冷やすこともしばしば。家からの仕送りも送り返し、いつも栄養失調状態であったので、早く亡くなったのも当然だったろう。もっと長生きしてほしかったものだ。

心温まるエピソードで、難解な童話のイメージの強かった「賢治さん」に親しみが持てた。

 

「司法は社会の良心」であるべき・・

「何も食べられないような苦しい状況で、少量の食べ物を盗むのは犯罪ではない」という判決が、イタリアの最高裁判所で下された。

ホームレスのロマン・オストリアコヴさん(36歳)は、2011年にイタリア・ジェノヴァにあるスーパーマーケットで、パンの支払いをしようとしながら、約500円相当のソーセージとチーズをジャケットの下に隠していた。気付いた客が警備員に知らせ、逮捕された。そして2013年、有罪判決が下され、懲役6カ月の実刑判決が言い渡された。
しかしながら2016年5月、イタリアの最高裁判所はこの有罪判決を覆す決定をした。「飢えをしのぐために少量の食物を盗むことは、犯罪には当たらない」という理由からだ。
「盗みが起こった時、被告は今すぐにでも何かを食べなければ生きていけないような状態にあった。必要にせまられた行為であることは明白だ」という最高裁判所のコメントをCNNが伝えている。
消費者団体「Codacons」のカルロ・リエンツィ会長は「経済危機により、スーパーマーケットでは、万引きせざるを得ない人々が、特に高齢者の中で急増している」と、ガーディアン紙に説明している。
最高裁判所は、とても大切な原則を示しました。飢えをしのぐための少量の盗みは、犯罪に相当しない。生きるためには食べる必要があるのです」と同氏はコメントした。
イタリアの新聞「コリエーレ・デラ・セラ」によると、イタリアでは、貧困に苦しむ人の数が毎日推定615人ずつ増加しているそうだ。
同紙は論説欄で、「法律は、現実に沿ったものでなければいけない」という考えを示した。
この事件は、フランスの小説家ユゴーの作品「レ・ミゼラブル」の主人公ジャン・バルジャンに例えられてきた。
イタリア国内では「多くの人たちが貧困の危機にさらされる中で、人道的な判決だ」最高裁判所の決定を讃える声もある。
…………………………

「司法は社会の良心」であるべきで、それは、日本国憲法にも記載されています。

日本の司法について調べてみると・・・
第七十六条
1,すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
2,特別裁判所は、これを設置することができない。行政機関は、終審として裁判を行ふことができない。
3,すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される
(裁判官はそれぞれ独立して職務を果たすことが期待されており、その権限の行使にあたっては、行政権力および裁判所内部の上級者からの指示には拘束されないものと憲法上は定められている)

*しかし、日本の裁判所においては、最高裁判所事務総局という司法行政の中枢機関が
全ての裁判官の人事権を独占しており最高裁判所事務総局は行政の方針に批判的な判決を書いた裁判官を過疎地の小さな裁判所へ左遷するなど、人事面や給与面において裁判官たちに様々な拘束や圧力をかけている。

日本の裁判官たちが実際に「良心に従い独立してその職権を行う」ことは極めて困難であり、ほとんどの裁判官は最高裁判所事務総局による左遷を恐れて、最高裁判所の意向に沿った権力者側に都合の良い判決だけを書き続けなければならず、日本国憲法第76条第3項は最高裁判所事務総局によって完全に死文化されているとする批判も多い(カレル・ヴァン・ウォルフレン著:『日本/権力構造の謎』(早川書房
 イタリアのような貧しい人への人道的な判決も、日本では困難でしょう。
原発事故後も、全く企業寄りの判決が多いのもこのような理由からです。
三権分立の仕組みが機能せず、司法がこのようでは、訴えても正しい判決は得られないし、民主的な国とは到底言えません。

ここもメスを入れないといけないところですね。

アメブロでは何度直しても、エラー記事になりました。>

 

山本太郎の活動を記録した映画「Beyond the Waves」が奈良、大和郡山城ホールにて 1/11土曜日、14時から自主上映

 

山本太郎の活動を記録した映画「Beyond the Waves」が奈良、大和郡山城ホールにて、1/11土曜日、14時から自主上映されます。

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昨日、試写会に呼んでいただきましたが、もちろん本番は11日です。

「福島へようこそ」の撮影中に山本太郎を知ったベルギーの映画監督アランは、
原発発言を繰り返して俳優業ができなくなった山本太郎に衝撃を受け、彼を4年間撮り続けた。
日本社会の排他主義に抗う波を作り、その波に市民と共に乗り、大きなうねりを作り出そうとする山本太郎を中心に据えて、日本の今を描いたドキュメンタリー作品。
他にも「福島へようこそ」、「チェルノブイリ、フォーエバー」などの作品がある。

「Beyond the Waves 」
波乗りサーファーだった山本太郎
俳優の仕事より波に乗ることに夢中になり、気ままに生きてきた彼だったが、その生き方を変えさせたのが福島の原発事故だった。

参議院時代の彼は安倍総理にも鋭い質問をする
原子力発電所にもしものことが起こった場合は、国が責任を取るべきではないか・・?」
安倍総理はのらりくらりとかわす。
「それは・・電力会社が責任を持って対処するべきものでありまして…・」
いつもどおりの安倍総理の不誠実な対応も録画されていた。
この二人の対応の違いは、人の気持に寄り添って考えているかどうか?ではないか?

山本太郎津波の映像を見てショックを受ける。
この日本列島には海岸線に54基もの原発が立っている。
この危険な状況にあっても「直ちに影響はない」と言い続ける政府。

彼の心の中で葛藤が生まれる。
ーお前、余計なこと言うなよ。
ーこの状況で言うべきことを言わないのか?お前は逃げるのか?
毎日、自分の中で意見を言い合うような葛藤があり、
苦しんだ末に自分の意見を表明することになった。
(忖度ばかりの今の世の中でなかなかできないことだよね!)
原発問題の次に貧困の問題がくる。
原発を入り口にいろんな問題に出会い、
そこから政治家への立候補にも繋がっていった。

よく勉強して総理に質問もするが、まともに答えてはもらえない。
「事前通告なしの質問にはお答えできない」
そんなことばかりの国会での場面がいくつも収録されていた。

福島の現場に何度も足を運び、「収束作業員の人たちの不当な働かせ方」にも言及する。
そんな彼のもとには、拳銃と脅迫状が届く。
天皇への直訴のお手紙もやり玉に挙げられる。

しかし、ひるむことなく、自分で学び、
自分の頭で考えて行動する山本太郎

私は、行動する人としての彼の生き方に感銘を受けました。
亡くなられた中村哲さんも、賀川豊彦も行動するクリスチャンで、
彼らの行動の底流には愛がありました。
太郎さんはクリスチャンではないけど、彼の行動や発言には愛が溢れています。
彼にとって、原発事故は他人事ではなかったのです。

彼の誠実さは皆さん、十分わかっておられると思いますが、
未だ誤解されることの多い山本太郎さん、
本物の山本太郎を見ていただきたいと思います。

奈良ですが、行ける方、よろしくお願いいたします。

1月11日(土曜)14時から
大和郡山城ホール(小ホール)
参加費:事前申し込み800円 電話してください。→080-5702--0644(角谷さん)
     当日1000円
中学生以下、無料 避難者は半額

新年特別企画 嫌韓ヘイト・歴史修正事件簿(前編)by リテラより

新年特別企画 嫌韓ヘイト・歴史修正事件簿(前編)

 LITERAが新年特別企画として、「嫌韓ヘイト・歴史修正事件簿(前・後編)」を発表しました。 まず、その前篇を紹介します。(長いです。)


新年特別企画 嫌韓ヘイト・歴史修正事件簿(前編)
嫌韓ヘイトを生み出したのは誰か! 安倍政権と極右勢力に乗っかり韓国叩きに明け暮れたワイドショー、コメンテーターの罪
LITERA 2020.01.06
 IR汚職にイラン自衛隊の中東派遣と、2020年は安倍政権のヤバイ正体が完全にはっきりする年になりそうだが、新たな問題の前にいま一度総括しておかねばならないのは、「戦後最悪」と呼ばれた日韓関係の背景と、韓国や在日コリアンに対するヘイト=差別の問題だろう。そもそも日韓対立のもとになった、慰安婦や徴用工、輸出規制、GSOMIAをめぐる問題などはすべて、安倍政権の歴史修正主義、そして不祥事ごまかしや選挙のための意図的なキャンペーンがもとになっている。そこに、御用メディアや極右言論人が乗っかるかたちで、差別感情丸出しの嫌韓・ヘイトの空気を作り出してしまったのだ。2020年もおそらくこの嫌韓ヘイト、歴史修正主義は続くだろうし、別の問題にも同じやり口が使われる可能性もある。
 それを止めるためにも、この1年に起きた嫌韓ヘイト事件を振り返り、政権主導の歴史修正主義と“嫌韓キャンペーン”に乗っかったメディアや言論人の罪を総括しておきたい。「嫌韓ヘイト・歴史修正事件簿」、まずは前編からお届けしよう。

●事件簿その1
安倍政権の不正をスルーして韓国バッシングしたワイドショー、「週刊ポスト」は誌面でヘイト垂れ流し
 やはり最初にあげなくてはならないのは、「戦後最悪の日韓関係」を作り上げたマスコミの問題だろう。「「嫌韓」ではなく「断韓」だ 厄介な隣人にサヨウナラ 韓国なんて要らない」なる特集を組んだ「週刊ポスト」の版元・小学館こそ、作家たちから絶縁宣言されるなど大きな批判を浴びたが、これは氷山の一角にすぎない。とりわけテレビのワイドショーでは、韓国への強硬姿勢を見せる安倍政権の詭弁を無批判に垂れ流しながら、毎日のように「韓国けしからん!」の大合唱を繰り広げることで、視聴者の“嫌韓感情”を煽りに煽っていた。
 たとえば、韓国への半導体材料等の輸出規制は、明らかに徴用工問題に対する安倍政権の報復だった。戦中の日本が朝鮮人たちを強制労働させたのは公的史料も残る歴史的な事実だ。そして、その劣悪な環境や賃金未払いをめぐる戦後保障は人権問題であり、日本政府もこれまで「個人の請求権は消滅していない」という見解をとっていた。ところが、安倍政権は日韓対立を政治利用し、多くのマスコミがそれにまる乗っかりしたのである。
 参院選を控えた7月に政府が対韓輸出規制を発表すると、FNNなどを中心に、マスコミは「韓国は軍事転用できる輸出品を北朝鮮横流ししていた可能性がある。だから日本は輸出規制に踏みきった」という趣旨の報道を一斉に展開。だが、これは明らかに印象操作としか言いようがない“フェイク”だった。
 FNNは〈韓国から兵器に転用できる戦略物資が不正輸出された案件が、4年間で156件にのぼることが明らかになった〉として、〈北朝鮮金正男キム・ジョンナム)氏暗殺の際に使用された神経剤「VX」の原料がマレーシアなどに不正輸出されたほか、今回の日本の輸出優遇撤廃措置に含まれるフッ化水素も、UAE(アラブ首長国連邦)などに不正輸出されていた〉などと報じた。
 しかし、この「4年間で156件」というのは、実際には、2015年から2019年3月までに韓国政府が「摘発」した件数。つまり、未然に防いだり、不正を正したりした数字という解釈もできる数字なのだ。これがなぜ、不正輸出の証拠になるのか。しかも、FNNが報道したのはあくまで摘発した不正輸出の相手国のなかに、北朝鮮と関係している国があったというだけ。その先はまったくわからない。それを、「北朝鮮への横流し」の証拠のように報じるのは、印象操作以外の何物でもないだろう。実際、こうした報道から約半年が経とうとしているが、「韓国が北朝鮮へ不正に横流しをしていた」という証拠は何一つ出てきていない。
 しかし、その後もマスコミは懲りずに、無茶苦茶なフェイクをやめなかった。8月、安倍政権が韓国の「ホワイト国除外」を閣議決定し、文在寅大統領が日本政府を批判すると、マスコミは一斉に「文大統領が日本を『盗人猛々しい』と批判」と報道。だが実際には、文大統領が使った「賊反荷杖」という四字熟語は日本語では直訳できない表現で、ニュアンスとしては「悪いのはあなたでしょ」程度の語感だという。事実、韓国報道の日本語訳では「『加害者の日本が居直り、大口をたたく状況を座視しない』と強い口調で語った」(聯合ニュース)などと訳されている。つまり、「最悪日韓関係」を煽りたい国内メディアは、恣意的に角度をつけて“意訳”していたのだ。
 さらに、“有権者買収疑惑”で辞任した菅原一秀・前経産相など、相次いだ政権の閣僚スキャンダルはほとんどスルーする一方、韓国の曺国(チョ・グク)前法相の話題は数カ月にわたってフェイクまがいの小ネタまで延々と報じ続けたのだ。そして、そんな“嫌韓キャンペーン”のなか、テレビでは安倍応援団のコメンテーターたちが、韓国や北朝鮮在日コリアンの人々の排斥を煽るようなヘイトをどんどん垂れ流していったのである。

●事件簿その2
武田邦彦東国原英夫黒鉄ヒロシ小松靖八代英輝、元韓国大使の武藤正敏…ヘイト、嫌韓を垂れ流したコメンテーター
 象徴的だったのが8月、『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(CBCテレビ)でヘイトクライムを扇動したコメンテーターの武田邦彦・中部大学特任教授だ。武田氏は番組のなかで、ソウルを旅行中の日本人女性が韓国人男性から罵声と暴行を受けた事件をダシにして、「明らかに反日の教科書をつくり、反日の教育をし、路上で日本人の女性観光客を、その国のね、訪れた国の男が襲うなんつうのはね、これはもう世界で韓国しかありませんよ」と話した。
 観光客を襲う犯罪は日本を含むさまざまな国で発覚しているのに、決めつけと偏見で「韓国の男」をひとくくりにし、「女性観光客を襲う」とレッテルを貼って差別を煽る典型的なヘイトスピーチだが、さらに番組が“大阪で韓国人観光客が激減”という話題を扱うと、武田氏は「そりゃあ日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しにゃいかない」と発言。「韓国人女性」という属性で「暴行」を肯定するというヘイトクラムを、地上波のテレビで垂れ流したのである。
 しかも『ゴゴスマ』は、この武田氏によるヘイトクライム扇動発言の翌々日にも、東国原英夫が、ゲストである韓国人女性の金慶珠東海大学教授に対して「黙って、お前は! 黙っとけ!この野郎。喋りすぎだよ、お前!」と面罵している。さらに東国原は、金教授を「韓国では、親日家の右派なんですよ。でも日本に来ると、左派・反日系を装うじゃないですか。これ『ビジネス反日』と僕は言ってるんですけど」などと攻撃。「反日」などという言葉でもって“攻撃すべき相手”なのだと開き直る態度は、ヘイト煽動にほかならない。
 こうしたヘイトクライムや侮辱が地上波の生放送で飛び出すのは、「最悪の日韓関係」をテコにすれば「韓国(人)相手ならどんなことを言ってもいい」という空気がメディアを支配しているからだ。
 事実、武田氏ほど直接的ではないにせよ、他のワイドショーでも右派・安倍応援団たちが毎日のように歴史修正主義を振りかざしながら“嫌韓コメント”を繰り出していた。
 『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)では、コメンテーターの漫画家・黒鉄ヒロシ氏がフリップに「断韓」 と書き、「脱亜ではもう収まらない」「1回切っちゃう」などと、ヘイト丸出し発言。また「従軍慰安婦の像ってあるでしょ。あれ、アメリカ兵がジープで女の子を轢いちゃったそのときにできた像なんですよね」などとネトウヨ界隈で定番のデマをばら撒いた(本サイトの解説参照https://lite-ra.com/2017/12/post-3635.html)。MCの小松靖アナウンサーも徴用工・慰安婦問題は「解決済み」などと強弁し、「(文大統領には支持率以外に)北と繋がる別の理由があるのではないか」なるネトウヨそっくりの陰謀論をまくし立てた。
 また『ひるおび』(TBS)では、安倍応援団筆頭の八代英輝弁護士が「慰安婦問題っていうものが史実に基づかないものである」と堂々とフェイクをぶったり、ハンギョレ新聞と中央日報朝日新聞反日三羽烏みたいなもん」などと言いたい放題。
 『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)でも、『韓国人に生まれなくてよかった』(悟空出版)なるヘイトスピーチ同然のタイトルの本を出している元韓国大使の武藤正敏氏が「文大統領の支持層はみんな過激派」「韓国は裁判官でも相当左がかった人が多い」などとまくしたて、“文大統領が検察改革の世論を喚起するためにプロパガンダ映画をつくらせた”という趣旨のフェイクまで語っていた(本サイトの解説参照https://lite-ra.com/2019/09/post-4980.html)。だがこの武藤氏、韓国司法の徴用工判決を厳しく指弾して「文在寅大統領がやらせた判決である」と攻撃を行っているが、実は、自身は2013年1月から2017年末まで徴用工訴訟の被告である三菱重工業の「顧問」に就いていたというバリバリの“利害関係者”である。
 あたかも客観的な報道人や専門家のような顔をしているテレビのコメンテーターたちだが、その“嫌韓コメント”の数々は、確実にヘイトスピーチヘイトクライムの扇動につながっている。そして、彼らがヘイトを吐き出す裏には、確実に安倍政権を援護射撃したり文大統領を批判する政治的目論見があるのだ。

●事件簿その3
韓国で出版された『反日種族主義』は日本の安倍応援団・極右勢力が協力! 韓国人著者は韓国ニューライトの中心人物
 2019年年秋に出版された『反日種族主義』(李栄薫・編著/文藝春秋)も、まさに“政治的目論見”が見え隠れしている。韓国人研究者たちが「韓国の“反日”はウソと捏造だらけ」と糾弾する書籍で、右派メディアと極右文化人、そしてネトウヨたちが絶賛の声を上げているが、それもそのはず。本サイトでも詳しくお伝えしたように、その中身は〈韓国の嘘つき文化は国際的に広く知れ渡っています〉などとヘイトまがいの言葉が並び、慰安婦問題や徴用工問題などの歴史認識でも日本の歴史修正主義や政府の言い分を“トレース”するような内容になっているからだ。
 実は、同書はある意味、“日韓右派の合作”と言えるシロモノだ。ハンギョレ新聞によると、『反日種族主義』は〈韓国での出版前から日本語版の出版が計画されていた〉というが、そもそも、『反日種族主義』には、明らかに学術的研究を超えた特定の政治的意図が込められている。編著者の李栄薫(イ・ヨンフン)氏は韓国経済史を専門とする元ソウル大学教授で、いわゆる韓国の「ニューライト」の中心的人物。「ニューライト」というのは、革新系政治に反対し、「日本による植民地時代が韓国近代化の礎を築いた」なる「植民地近代化論」の論陣を張ることが多い韓国の保守系グループだ。その政治思想的傾向から日本の右派と極めて相性がよい。事実、以前から韓国のニューライト運動については、産経新聞らが繰り返し好意的に取り上げてきた。
 そして、『反日種族主義』日本語版の巻末には「編集協力」として、産経の久保田るり子編集委員とともに、慰安婦否定派の急先鋒で“安倍首相のブレーン”のひとりと言われる西岡力麗澤大学客員教授の名前がクレジットされている。西岡氏によれば、同書の著者のひとりで李栄薫氏の弟子である李宇衍(イ・ウヨン)氏は「自分の友人」らしい。
 なお、李宇衍氏は2019年7月、国連欧州本部で開かれたシンポジウムに出席し、徴用工問題に関して「強制性はなく、賃金差別もなく、奴隷労働というのは嘘である」という趣旨の発表をおこなったが、実は、李宇衍氏を国連に連れて行ったのは、あのテキサス親父日本事務局長・藤木俊一氏。ハンギョレ新聞によると、藤木氏は李宇衍氏のジュネーブへの往復航空運賃と5泊6日の滞在費用も負担したという。
 つまるところ、安倍首相周辺の日本の極右界隈にとって、「ニューライト」は “最適のパートナー”なのだろう。前述した元駐韓大使の武藤正敏氏も、明らかに自民党政権に近い韓国保守派の主張を日本のマスコミで垂れ流している節がある。こうした政治的策略に満ちたグロテスクな手法を見極めなければならない。

●事件簿その4
韓国でも商売するDHCの“嫌韓ヘイト”が韓国内で発覚、批判が殺到! DHC韓国は謝罪したが、DHCテレビは開き直り
 安倍首相をはじめとする政権幹部、そしてマスコミが嫌韓を煽ることで、SNSでは極右文化人やネトウヨたちは水を得た魚だ。その合わせ鏡として、韓国メディアや欧米メディアも百田尚樹竹田恒泰など日本の極右嫌韓文化人たちを取り上げて、その発言を報じるようになっている。2019年は、まさに“日本の恥部”がどんどん国際社会に広がった年でもあった。
 その“恥部”のひとつが、『真相深入り!虎ノ門ニュース』や『ニュース女子』などネトウヨ番組をてがけるDHCだろう。8月、韓国の放送局・JTBCのニュース番組が「韓国で稼ぎ、自国では嫌韓放送…DHC“2つの顔”」と題し、DHC子会社のDHCテレビジョン嫌韓放送をおこなっていると伝えた。
 周知のように、DHCの吉田嘉明会長はゴリゴリの歴史修正主義者で、2016年には「DHC会長メッセージ」のなかで在日コリアンにかんするデマを書き立てた上で〈似非日本人はいりません。母国に帰っていただきましょう〉などとヘイトスピーチを堂々と掲載したこともある。その一方でDHCは、2002年にDHCコリアを設立。韓国の現地法人として化粧品やサプリメントの販売をおこなってきた。その売上は年間100億ウォン(約9億円)を超えるとされる。つまり、DHCは吉田会長の思想そのままに、日本国内では自社メディアを使って歴史修正主義に基づいたフェイクニュースを連発、韓国に対するヘイトを煽動しながら、その韓国では何食わぬ顔でビジネスを展開してきたのだ。
 そして、前述のJTBCがこの問題を追及すると、韓国のネットユーザーも黙っておらず、「#さよならDHC」というハッシュタグによる不買運動が拡大。DHCコリアが謝罪文を発表し、DHCテレビの番組出演者の発言には同意せず、異なる反対の立場で問題に対処することを表明する事態に発展した。
 ところが、DHCテレビは、現地法人の声明とは真反対の見解を公表。あらゆる圧力に屈することなく、自由な言論の空間をつくり守って参りたく存じます〉などと開き直ったのである。呆れざるをえない。
 言っておくが、いま韓国メディアが、こうした日本の極右・ネトウヨ界隈の実態が伝えているのは、日本のマスコミが騒ぎ立てる「反日」ではなく、安倍政権の極右思想の背景に注目が集まっているからだろう。多くの韓国人が、日本という国や日本人全体に敵愾心を燃やすのではなく「日本政府の問題」として捉え、さらにはどうして歴史修正主義と極右思想に染まっているのか、その背景を探ろうとしているのだ。
 一方で、日本ではヘイトデマや歴史修正主義が野放しにされ、DHCのように一切反省せず逆ギレするような態度ばかりだ。いったい「感情的」なのはどっちだという話だが、いずれにしても、このグロテスクな“嫌韓キャンペーン”を放置してしまえば、かならず“国辱”として跳ね返ってくることは間違いない。

●事件簿その5
日韓友好を訴えただけのぱるる大島麻衣や、若者の韓国ブームを伝えた「あさイチ」、ワイドナ女子高生が炎上攻撃にさらされる異常
 あらためて強調しておきたいのは、2019年を象徴する「戦後最悪の日韓関係」という言葉は、あくまで安倍政権と御用メディアがつくりあげた“政治主導”の話だということだ。マスコミは口々に「韓国の反日はここまできた!」と煽り立て、あたかも「韓国人全員が日本人を憎んでいる」かのようにミスリードするが、実際は「日本人全員が嫌い」と公言したり、あるいは「日本人へのヘイトスピーチ」を行う韓国の人はほとんどいない。
 たとえば日経新聞が「反日集会」と報じた7月27日のソウル「ろうそく集会」の参加者が掲げたプラカードにあったのは、ハングルで「NO安倍」の文字。つまり、デモは“日本を攻撃する”=「反日」ではなく、人権問題を経済で封殺しようとする安倍首相を糾弾するものだったのだ。日本のマスコミは日本の安倍政権の政策に対する韓国市民の運動やデモ、抗議の動きを、なにからなにまで「反日」という言葉で表現するが、それは大きな間違いなのである。
 事実、安倍政権の官製ヘイトに踊らされてしまっている日本の人々とは違い、韓国の人々のほうが何倍も「民主主義」が根付いている。8月には、ソウル市中区が日本製品不買運動を呼びかける旗を繁華街に掲げたところ、市民から猛批判を受けて撤去するということがあった。区のホームページや区長のFacebookなどに、「韓国が好きで来ている日本人に不快感を与える」「嫌韓感情を植え付けかねない」「不買運動は市民の自発的行為として行うべきで、行政が強要してはならない」「日本人観光客は敵ではない」といった韓国市民のコメントが噴出、“不買運動旗”の掲揚に反対するネット署名が何万も集まったからだ。
 一方の日本でも、Twitterでは日本のユーザーが「#好きです韓国」のタグをつけて韓国旅行中に親切にしてもらったエピソードなどを投稿するという動きがムーブメントになった。そして、これに呼応するように、韓国のユーザーからも「#好きです日本」のタグが生まれ、分断を煽る安倍政治やマスコミを批判し、市民レベルでの友好と平和を希求する声がSNSで広がりをみせた。
 芸能人の中にも、そう言った声を上げる人がいた。たとえば、元AKB48大島麻衣は韓国旅行の感想をこのようにTwitterで報告していた。
〈とりあえずお伝えしたいことがあります。韓国の皆さんは普通に親切で、タクシーの運転手さんも降りるとき、「楽しんでねー!」と声をかけてくださいます。日本の方も外国人には優しくしませんか? 韓国だって一緒ですよ!
いろんなことあったけど、ニュースだけ見て、韓国人怖いというのは違うかなと。韓国に来て私は感じてます。〉
 ほかにも、元AKB48の「ぱるる」こと島崎遥香はこのようなツイートをした。
〈お爺ちゃんが子供に席を譲ってあげてるのに優先席に座ってる会社員の人たちは何で平気で座ってられるんだろう〉
〈韓国は素敵だったな~ 健康な若者はみんな立ってた 優先席はガラガラでした 色んな国へ旅して素敵なところを沢山吸収したいな〉
 ところが、ぱるると大島のSNSには日本のネトウヨからの攻撃が殺到し、炎上状態になってしまった。
 この2人のケースに限らず、いまの日本では、芸能人やメディアが韓国のカルチャーをちょっとでも紹介したり、日韓友好を呼びかけるだけで、ネトウヨがすぐさま飛んできて炎上攻撃をしかける。実際、『あさイチ』(NHK)が“中高生の韓国ブーム”を特集しただけで炎上したり、『ワイドナショー』(フジテレビ)に出演した女子高生が「女子高生はいま韓国で生きていると言っても過言じゃないぐらい」と発言しただけでネトウヨからの攻撃が殺到してしまうぐらい、異常な社会だ。
 しかし、そうした劣化したネトウヨ連中に屈してはならない。実際、前述の元AKB・大島麻衣の場合、ネトウヨの炎上攻撃にも臆することなく、日本の嫌韓を煽り、日韓対立をエスカレートさせているメディアの問題にもきちんと踏み込んで、しっかりと反論していた。
「戦後最悪の日韓関係」を解消するために必要なのは、空想上の「反日の韓国人」をバッシングすることでは決してない。むしろ、わたしたちが立ち向かうべきは自国にはびこる人種差別と歴史修正主義のほうだろう。(後編に続く) (編集部)

ご挨拶

ヤフーブログ「mimiの日々是好日」から、こちらに書庫ごと引っ越してきました。

 皆様、こちらでもどうぞよろしくお願いします。

絵画、美術、園芸、植物、料理、温泉、ヴォーリズなどに興味があります。

ヴォーリズは、彼の人生そのものにも魅せられ、ライフワークになりました。

この生きにくい世の中で、生き方のお手本になれる人物です。

健康面では、食生活や暮らし全般の見直しを指導される京都のアレルギー専門医、鈴木先生に学んでいます。

 日々是好日・・と思って、前向きに楽しく生きていこうと日記のつもりでブログを始めましたが、3月11日の原発事故以降、原発や政治の世界も無関心ではいられなくなりました。

黙っていると・・原発の増設、汚染がれきや食材の流通、モンサントの遺伝子組み換えに始まり,種子法廃止、水道の民営化・・挙げればきりがないほど、恐ろしいことが次々と決まっていきます。><。世の中は政治家や官僚の利権によって動かされ、汚染されている・・と言っていいほど・・。

新聞やテレビも忖度ばかりでなかなか真実を報道してくれません。情報は、こちらから探して取りに行かないといけない時代になりました。楽しい記事ばかりでなく、知り得た情報は皆さまと共有したく、こちらでも少しずつ発信していくつもりです。

 

はてなブログ初心者で、まだ書庫もできていませんので、ゆっくり更新する予定です。どうぞよろしくお願いいたします。