平城遷都1300年祭(3)東院庭園

今日は、東院庭園をご紹介します。

 

復元された東院庭園ですが、とてもきれいで優雅な庭園でした。
16時までですが、見学はもちろん無料です。

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皇太子の宮殿があった場所『東院』に復元されたこの庭園は、天皇の宴遊の場であったそうで、建物も庭園も遺構に基づいて復元されています。
すごい!と思ったのは、何もない遺跡からの丁寧な調査に基づく復元です。
たとえば池の周りの庭に植えてある草木・・。

 

池の跡地から発掘された植物の種などから、1300年前の池の周りにあった植物が
ある程度特定されます。
さらにそれが、どのような状態で植えてあったのか・・?
それを調べるには、当時の様子を描いた屏風や絵図などを参考にするのだそうです。
こうして、植物は桜や紅葉、桃、柳など・・・資料に基づいて植えられます。

 

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この写真は3月中旬ですから、これは桃の写真。
桜はまだ咲いていませんが、当時の絵巻では低木に描かれていたので、
絵巻に忠実に、低木の桜を植えているそうです。

 

解説によると・・
「曲水の宴」という、水の流れに酒杯を浮かべ、杯が自分の前に流れ着く前に歌を詠む・・というような遊ぶに興じる古代貴族の姿を思い浮かべることができる・・・
優雅な庭園です。
橋も、橋桁が4分割か?5分割か?で、平橋か反り橋かの見当をつけて復元。

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古代人の考えた素晴らしいデザインの庭園と、その古代からの植物の種や橋桁の跡からの見事な復元に感動します。
 
庭園の草むらの中には、日頃見られなくなった色の濃い紫のスミレがたくさん咲いていました。
 
そして、この庭園の入り口にある小高い野原のようなところにはツクシがいっぱい。

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子供たちが大きな袋にいっぱいツクシを摘んでいました。(あ、これは3月の話です!)
坊やに聞いてみたらおばあちゃんが毎年摘んで佃煮にしてくれるんですって。^^
ツクシのお好きな方は、来春にでも、大きなビニール袋をもって・・・どうぞ!。
最後はツクシの話になってしまいましたが・・こちら平城旧跡は何しろ広い野原です。
ここには、「遺跡とか歴史とかは興味ないんですが・・」という方もたくさんいらしてます。
・・・何してるのって??
広い野原にシートを敷いて、お弁当を広げ、ピクニック。
風のない日はバドミントンしたり、フリスビーやボールで遊ぶ子も・・・。
桜の季節はお花見も素敵です。
私も子供たちが小さいときにお友達と連れだってピクニックに来たことがあります。
広い緑の草原は心を開放してくれますし、5月のさわやかな風を感じながら、
野原で深呼吸するのは気持ちいいですよ♪

 

さて、来週5月9日は様々な天平衣装をまとった方たちのパレードがあります。
私も、これは見に行ってこようと思っています。

 

このパレードが見られなくても、あをによしパレードや衛士隊(えじたい・・・平城宮の宮門警備隊)の再現などは11月6日まで毎日2、3回あります。
特派員として?また取材してきます!