たねまきジャーナル/小出先生「六カ所村から出る放射能一日分は、原発の1年分」

旅行中で記事に出来てない分まとめてお知らせします。
 
/19(木)

 永岡です。

  原発のニュース、大飯の活断層、再稼動を止めるほどの問題ではないと牧野副大臣が言うのです。活断層のこと、池田さんは本音と建前の二重基準
日本的なあいまいさと指摘されました。正面から危険性に向き合っていないと言うのです。不安を煽ると千葉さん指摘されました。

 東電、4号機の燃料プールから1本取り出し、今朝早く行われ、仮設クレーンで核燃料を取り出し、試験取り出しは終わりで、1500本ある作業の本格化は来年暮れです。

 小出先生のお話、
六ヶ所村から出る放射能がめちゃめちゃ多いことについて、平均的な原発の1年分を1日で出すことで、千葉さん驚いて、詳しく話を聞きたいということなのです。

 なぜ再処理工場に放射能が多いか、再処理工場は放射能を消すと思う人が多い模様なのですが、しかしやることはプルトニウム(長崎原爆の材料)を取り出すだけ、ウランは直径4cm、長さ1cmのものを棒のなかに焼き固めて、核分裂の中でプルトニウムも出来て、原発を長く運転すると核物質とプルトニウムがたまり、使用済み燃料になる
通常は鞘の中に閉じ込められ、原発から出る放射能は少ないが、再処理すると、焼き固めたところからプルトニウムを取り出すのは、金属の棒をちょん切って、鞘をバラバラにする→瀬戸物の中にウラン+プルトニウム+他の生成物、これを取り出すには、瀬戸物をどろどろに溶かしてしまうのです。瀬戸物を溶かすとは想像できず、大変に困難で、高濃度の硝酸で高温で溶かし、薬品を加えて化学的な方法でプルトニウムを取り出すのです。燃料棒に閉じ込めていた放射能を取り出す、途方もない危険な作業なのです。

 そんなにたくさん環境に出ることを国は認めており、プルトニウムを取り出したい軍事的な要請から出て、コストは無視。しかし、日本ではプルトニウム核兵器にせず、商業的に使うものの、やることは同じで、膨大な放射能が出るのはやむを得ないのです。

 クリプトン85だけで33京ベクレル出る、これは希ガスで、他の物質と化合せず、フィルターにも付かない。再処理工場ではクリプトンを全量排出する。
マイナス153度にすると液体になり、取り込めるが、お金を賭けてやる気なら取れるのに、お金がかかるからやらないのです。国は160億円でクリプトンを閉じ込める技術の開発をしたのに、閉じ込めてもお守りが大変で、無視されたのです。

 池田さん、4号機の燃料棒取り出しを見て大変で、それをドロドロとはぞっとする。小出先生、やるべきではない。原子力に手を染めたら放射能が出る、大変なことなのです。

 今日は、再処理工場の詳細を小出先生のお話でお届けしました。

続いて、胆管がん(十二指腸と肝臓の間のがん)の問題、関西労働者安全センター事務局次長の片岡明彦さん、スタジオでのお話です。これで亡くなる人は若い人では少ないのに、問題のところでは死亡率が600倍、他に宮城、東京でも印刷会社で胆管がんがあるのです。

 胆管がん、明るみになったきっかけは、13人発症、2010年に40歳である方が亡くなり、在職中に一人ひとりと発症し、5人発症、死亡となり、社長、上司に改善を申し入れ、社外で友人・知人が聞いて、この方は辞めたものの、胆管がんになり亡くなり、友人たちが後悔し、元従業員の知人に声をかけて労組に相談し、印刷会社が近くにあるということがあり、それが経過で、偉い先生が見つけた、医者が見つけたのではない、亡くなった方の友人の尽力です。

 その後、専門家が胆管がんを調べ、片岡さんはこの仕事を30年やり、有機溶剤で胆管がん発症はどの本にもなく、専門家の力が要り、産業医大の熊谷先生の協力をえてやったのです。潜伏期間は長く、がんは潜伏期間があり、10年ほどあるのです。調査で、胆管がんで亡くなったことを確認して、病院で診断書を調べたら5人亡くなっている、100人以下で5人とはベラボウな数値で、見たことも聞いたこともない事件であり、学会で発表を決めたのが去年暮れ、今年5月に発表です。発症率は異常に高いのです。
 大阪の印刷会社で働いていた長男を亡くされた方とお電話が繋がり、校正印刷、普通は1000~3000枚刷るが、これは20~30枚刷り、一日に何回も機械を洗うのです。息子さんは、液体が気化して、それを吸うと気が遠くなり、気分も悪くなると言っていたのです。体の不調は感じており、父親も早く亡くなり、心配させまいとあまり聞かせなかったのです。

 病気は、会社を辞めてから10年、家でブラブラして、体がだるかった。亡くなる1年2ヶ月前にむくみが出て、目が黄色くなり、きつい黄疸が出て、肝臓がやられた。すぐに病院に連れて行き、エコーで見たら肝臓が悪い診断になり、大きい病院に行き、二つ目の総合病院へ行き、肝臓がんと言われて、しかしそこでも処置できず、3つ目の病院へ行き、閉塞性黄疸と診断され、診察するまでに余命1年といわれて即入院でだったのです。亡くなられたときは46歳なのです。本人の気持ちを察し、入院後精密検査を受けて胆管がんと言われたのです。それで、会社は何もしてくれず、どころか連絡もなかったのです。国にしてほしいことは、状況に応じた補償、労災も国にして欲しい。会社の仕事の改善、危険な薬品を排除して、若い人が気持ちよく働けるようにと言われました。

 片岡さん、発症、亡くなったときに原因が分からず、珍しい病気で、親御さんが自分を苛むこともあったのです。胆管がんの問題、厚生大臣は限られた企業の問題と言っているものの、厚労省が560の事業所の立ち入り検査をして、胆管がんの検査をしたら3件あった。同時に、法違反が8割!この事実が驚くべき数字で、大臣が限られた問題といった時に片岡さん唖然で、被害者はあれは何だと怒っているのです。事業者は1万いくらあり、560件調べただけでは分からないのです。
 胆管がんは印刷だけでなく、製造業でもあり得るのです。原因物質は強い規制対象ではなく、国、企業の責任は免責されているのですが、法規制は最低のことであり、鼻に来る物質がいいわけがない、ジクロロメタン、ジクロロプロパンがあり、前者は規制あり、後者は2011年から規制で、印刷工場で多数使われており、ジクロロメタンを多数使うと問題になり、会社は否定しているものの、問題点がここにあるのです。

 池田さん、違反が8割とは国の姿勢に問題ありと言われました。

 片岡さん、国の責務は、胆管がんの発症は明らかで、労災を早く認定し、その後しっかり調べるべきと言われました。池田さん、職業がんの時効があるというのが問題と言われました。国が調べて分かったのではないのです。
 リスナーより、アスベストの例にあるように発症まで時間があり、徹底的に調べるべきということで、池田さん、胆管がんも、原発も、いじめも、あってはならないことをないことにしてしまうものがあると指摘され、千葉さん、きちんと調査して、軽々しく断定するべきでないと言われました。池田さん、隠蔽と捉えられて仕方ない、愚かなことは繰り返してはならないと言われました。

 今日は、胆管がんのお話でした。