「日本とコスタリカ両国民にノーベル平和賞を」コスタリカ国会での決議
日本とコスタリカ両国民にノーベル平和賞を
2015年02月18日
平和条項だけではない。この国が誇るのは人権が広く認められていることだ。憲法で規定した基本的人権を活かすため、憲法裁判所を設けた。人権を侵されたと考えれば、小学生でさえ違憲訴訟を起こす。違憲訴訟は1年間に2万件近い。
さらに軍隊をなくして浮いた費用で教育や福祉に力を入れたばかりか、世界に先駆けて環境問題に取り組んだ。今や「世界でもっとも幸せな国」と言われるまでになった中米の「小さな平和大国」の現状を、シリーズで伝えたい。
1回目は、日本の平和運動とも直結する、つい最近の取り組みだ。
コスタリカ国会が決議
日本では2014年、神奈川県の主婦の提案から憲法9条を持ち続ける日本国民にノーベル平和賞を受賞させようとする運動が広がり、一時は有力な候補とされた。今回のコスタリカ国会の決議は、日本の運動に大きなはずみをつけるものとなりそうだ。
その後に12項目にわたって、理由を挙げている。
第一に掲げたのは「平和は人類の共存と発展に特別の価値がある」だ。
第二には「軍事力は道具であり、その本質的な目的は戦争だ」として、段階的な軍縮が人類の発展や、飢餓や貧困との闘い、より正義で公正な社会のために役立つことを強調した。
第三と第四では国連憲章を引用し、資源を軍事ではなく開発や教育に充てる国こそが将来のモデルになることを示した。
第五には1949年に発効したコスタリカ現憲法の第12条「常設の組織としての軍隊はこれを禁止する」という条文を示し、第六では国連平和大学の創設や永世中立宣言などに触れ、軍隊の廃止によってコスタリカが地域や世界の平和に貢献した歴史を述べた。
日本が登場するのは第七だ。 ・・・続きを読む
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☆コスタリカは,民主主義のお手本となる国。
☆コスタリカの積極的平和主義
12項目中の第5項目まで見てもわかるように、軍隊や武器を持つことの目的は戦争であり、平和を破壊するものであることを明言している。
コスタリカは、軍事費を教育や福祉に回し、また民主主義国家の手本としての発信をして積極的に平和に貢献してきた。
安倍が「平和」という言葉をわざわざ使うのは、自分の戦争への野望をカムフラージュする為と積極的に戦争で闘うことが「平和」をもたらすという幻想を国民に与えるためであろうか?もともと戦争は、戦争によって武器を売り、それによって儲けたいという人たちが陰に入ることも忘れてはいけない。このような安倍の悪巧みに「平和」を使うのは、平和という言葉への冒涜であると思う。