「コスタリカの奇跡」(2)軍隊を撤廃した積極的平和国家に学ぶ

(2)軍隊を撤廃した積極的平和国家の挑戦に学ぶ 

 
コスタリカの出発点は、1948年12月に革命に勝利したホセ・フィゲーレス・フェレール(後の大統領)が、「兵士の数ほど教師を」をスローガンに軍隊を撤廃したことに始まります
コスタリカ武装によって、今後は文化と教育の国家にしようと舵を切ります。
軍事費ゼロを実現。
その結果・・・
教育費を国家予算の3割を費やし、無償化。
医療費も無償化した。
国民の幸福度世界一の福祉国家へ。
 
この映画を作ったのは二人のアメリカ人教授で、
世界一軍事費を使い国民皆保険制度も存在しないアメリと比較しながら、
世界一長寿で、幸福度世界一コスタリカの国家建設プロセスを描きます。
 
同じく平和主義を掲げる日本だが、
日本には、事実上の軍隊があり、米軍基地も全国各地にある。
米国の同盟国として、戦費を負担し、
今では、自衛隊は世界の隅々まで派遣が可能となった。
憲法9条がありながら、実態はアメリカの戦争に積極的に参加している日本

さて・・
日本は、このままアメリカに追従して、アメリカのような軍事国家を目指すのか??
軍議優先国家は、国民の福祉が削られ、幸福度は蔑ろにされる
 
それとも、コスタリカのような国の在り方を目指すか??
軍事費を国民の福祉に回せば、幸福度は高くなる
 
映画を観て考えてみてほしい。
 
by関根健次氏
 
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戦争がないということは消極的平和。
差別や格差がないことも含めて取り組むのが積極的平和主義だ。
私たちは、
何かを決めるときは7世代先の子どもたちのことを考えよと、祖父母から教わった
7世代先の子供達が、危険にさらされたり、困るようなものは選択しない。
 
1948年の不正選挙に異議申し立ての声を挙げたコスタリカの人々を
ホセ・フィゲーレスのお連れ合いで、平和活動を続けてこられた
カレン・オルセン・デ・フィゲーレスさんの言葉を紹介します
 
デモには、女性や子供たちも参加しました。
民主主義が一度死んだという象徴として黒い服を着て、
たとえ一粒の芥子粒でも山を動かせると、
そう信じることが山より大きな力を持ち得るのです。
 
こちらは、その彼女が大切にしている
ホセ・フィゲーレス氏の言葉
1人の市民として、どんな社会を築きたいのか。
どんな人間になりたいのか?
そう問いかけることが毎日の暮らしを導いていくのです。
そして、対話や、文化こそが武力に勝ち得るものなのです。
 
一人一人が不可能なことを可能にしていく。
平和は磨かないと曇ってしまいます。磨き続けることです。
どうか、日本の平和を守り続けてください。
 
平和に反するものに異議申し立てのデモや抗議行動に出る日、
私は、ドン・ぺぺの「終わりなき闘い」という言葉を胸に刻む。
1日で成し遂げようなどと考えないことです。
 
by落合恵子氏 
コスタリカの奇跡」のパンフレットからの抜粋
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日本の政治家、そして市民にも決定的に欠けているのは
1人の市民として、どんな社会を築きたいのか。
どんな人間になりたいのか?
この問いかけではないでしょうか??

いくら官僚として優秀であっても、原発の旗振りを率先してやってきた柳瀬さん
パワハラの怖い人であった佐川さんたちが、この問いかけを自分の中に持っているとは思えません。目の前のことに忠実に、要領よく立ち回り、将来へのビジョンとは自分の出世??進退の鍵を握るアベソーリに迷惑がかからないように対処しているだけのように見えます。
 
国民もアベソウリの騙しに乗らず、よく考えてみることが肝要。
1人の市民として、どんな社会を築きたいのか。
どんな人間になりたいのか?
この問いかけだけでも、今の政治の歪みや問題点がみえてくると思います。

軍隊をなくした勇気ある大統領ホセ・フィゲーレス・フェレールに学びましょう!