「コスタリカの奇跡」積極的平和のつくり方(1)徹底した非武装中立国家

映画コスタリカの奇跡」9条の会の友人からのメールで知りました。

「素晴らしい映画だった。日本人全員見るべき・・。今の日本の政治がどんなに腐敗していて、民主主義とはかけ離れていることか・・。コスタリカをお手本にしてもらいたい・・」と。

今日は、南北両首脳が手に手をとって軍事境界線を越えた。「圧力」ではなく「対話」を選んだ文大統領とそれに応えた金正恩氏による平和記念日。

これからの外交は戦争や圧力ではなく、「対話こそ平和への道」と為政者は意識を変えてもらいたいですね。それは可能なことなのです。
それを教えてくれたのがドキュメンタリー映画コスタリカの奇跡」(私も観てきました)

*多くの方に見ていただきたいのですが、自主上映なので、簡単に内容をご紹介


コスタリカは何度もアメリカの基地を置くように迫られた。
  米国の圧力に呑まれそうになりながらもモンヘ大統領は
  米国と距離をおく中立宣言を。

▼それでも認めない米国に対して、アリアス大統領の取った方法は・・
 大統領選挙でアリアスは、徹底的平和路線を主張する
「中米では今、母親たちが息子を埋葬している・・」と。
レーガンは中米を戦場にしたがっていた。
ニカラグアの恐怖を煽るレーガン。(北の将軍様を悪者にして煽るアベソーリと同じ)
しかし、国民は再軍備をきっぱり否定

▼アリアスはホワイトハウスに呼ばれるが、レーガンには決して同調しない。

▼ヨーロッパ各地の首脳を訪問し、ローマ法王サッチャー首相にも面会し、署名をもらって和平計画を発表。(西欧を味方につけた平和計画)
その和平計画にニカラグアグアテマラなどの大統領たちも署名して、共に平和への道を歩んでもらう。
このことによって、アリアス大統領はノーベル平和賞を受賞。
アリアス「米国政府もロシアも腰を抜かしたと思います。」

アメリカはコスタリカを脅したが、アリアスは人々に訴えた。
援助を失おうとも、未来を見据えよう。この道(非武装中立)が国益だ」
そして、人々の支持を得て、米国の圧力を退けた。
平和主義的な文化を持っていたからこそ、アメリカの圧力にも負けなかった。

アメリカのイラク戦争が起きると2003年のバチェコ大統領はこれに賛同。
 国民は猛反対で、結局、大統領の友人が大統領を訴え、勝訴。
最高裁は、イラク侵略支援は、コスタリカ憲法と平和的伝統に反するとの判決

▼2010年ニカラグア軍の侵入には、「国際法」を活用
ニカラグア軍がコスタリカ領土に侵入
軍隊があれば戦争になっていた。自衛軍の必要を説く政府にも国民は反対。
結局国際法に訴えて、勝利を収めた。


アリアス大統領の知恵と勇気、国民の圧倒的な平和思想、
完璧な三権分立による司法の平和的判断、
選挙制度選挙管理委員会も司法も独立した機関で、不正は一切ありません。
うらやましいですね~。(涙)

☆東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪では上映中です↓

憲法記念日2018 映画『コスタリカの奇跡』全国一斉上映キャンペーン ...

unitedpeople.jp/cr2018
2018年5月3日の憲法記念日に合わせ4月20日(金)~5月3日(木)の間に「憲法記念日2018 映画『コスタリカの奇跡』全国上映一斉キャンペーン!」を実施。憲法改正についての議論が活発化していますが、1948年に軍隊を撤廃して以後、軍隊なしで平和と安全を守り、教育費も医療費も無料という福祉国家を実現してきた中米コスタリカに迫ったドキュメンタリー映画コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』は、平和国家としての在り方について、こういう国のカタチもあり得ると、一つの選択肢を示しています。

2016年/アメリカ・コスタリカ/90分 字幕  全国自主上映



結論:
*民主主義は軍隊を必要としない(ラテンアメリカを非武装が守った)
コスタリカは長年軍隊がない。
この精神性は、紛争があれば話し合う、武力に訴えることを好まない友好的な国民になった。

*無防備こそ最大の防御
コスタリカの安全保障は何度か難局を迎えるが、その度国際法や組織に訴えて紛争調停を求めた。

道徳的な力はどんな兵器よりも強い
紛争解決の可能性について・・外交や対話を通して武力に訴えずに交渉をすること
若い人々には諦めない大切さを教える
「わが国を攻撃すれば、国際社会が黙っていません。これが道徳的力が楯になるというゆえんです」

メモしたい言葉がたくさんありました。
民主主義も学ぶもの。
日本は民主主義国家だと安心していたら、今や独裁国家になってしまいました。
もっとコスタリカに学びたいです。
続きます・・。