身近なサイコパスへの対処法

身近なサイコパスへの対処法


実際、身近にサイコパスがいる場合には、どのように対処すればよいのでしょうか。米国の臨床心理学者のマーサ・スタウトの書籍「良心をもたない人たち」の中で提唱されている「サイコパス(良心のない人)に対する13のルール」をご紹介します。

1. 世の中には文字通り良心のない人たちもいるという、苦い薬を飲みこむこと
2. 自分の直感と、相手の肩書き(教育者、医師、指導者、動物愛好家、人道主義者、親)が伝えるものとの間で判断が分かれたら、自分の直感に従うこと
3. どんな種類の関係であれ、新たなつきあいが始まったときは、相手の言葉、約束、責任について、「三回の原理(三回嘘が重なったら嘘つきの証拠)」をあてはめてみること。
4. 権威を疑うこと
5. 調子のいい言葉を疑うこと
6. 必要なときは、尊敬の意味を自分に問いなおすこと(私たちは恐怖心を尊敬ととりちがえることが多い)
7. ゲームに加わらないこと(人の心をあおるのは、サイコパスの手口
8. サイコパスから身を守る最良の方法は、相手を避けること、いかなる種類の連絡も絶つこと(サイコパスは社会の約束ごとと切り離された世界にいるので、彼らを自分の交友関係や社会的つきあいの中に入りこませるのは危険
9. 人に同情しやすい自分の性格に、疑問をもつこと(周りの人を絶えず傷つけておきながら、同情を買おうと大げさに働きかけてくる相手は、サイコパスである可能性が高い)。
10. 治らないものを、治そうとしないこと(サイコパスのとった行動はあなたの責任ではない。あなたが責任をとるべきものは、あなた自身の人生)
11. 同情からであれ、その他どんな理由からであれ、サイコパスが素顔を隠す手伝いは絶対にしないこと(「誰にも言わないでほしい」と涙ながらに訴えるのは、サイコパスの得意技。「あんたは俺に“借り”がある」というのは、サイコパスの典型的な台詞である)
12. 自分の心を守ること
13. しあわせに生きること(それが最高の報復である)
(参考文献:マーサ・スタウト著 木村博江訳『良心をもたない人たち』草思社文庫,2012年)


先にも述べた通り、サイコパスには有効な治療法がありません。周りの人たちがそれぞれサイコパスと関わらないように自衛するしかないのです。