たねまきジャーナル.6/13小出先生のお話

6/13(水)
 永岡です。
 
まず、日隅一雄さんの訃報、東電会見に通い続けて嘘を訴えた人であり、去年5月に余命半年と言われながら会見に出続け、2月にはたね蒔きジャーナルにも出られました。日隅さんのような方により、真実が明かされたのです。
近藤さん、日隅さんは元産経の記者であり、この前の野田会見、新聞記者がしっかりしろと言われました。


 原発のニュース、民自公、原発の運転期間を40年とするのを、発足後の規定を新たな期間の判断にして、40年の制度は骨抜きの可能性があるのです
総理の指示権、規制庁の指示を覆す権利を民主党が求めたのに自公がダメでした(泣)。

 大飯再稼動で、大阪のエネルギー会議、関電が迷惑がかかると欠席し、再稼動決定前だと国や福井に迷惑となるというのです。

 そして、小出先生のお話
原発再稼動のこと、3・11以前に戻そうとする動きがあり、美浜2号機(42年)、民主党は寿命を40年にしようとして、保安員は10年の延長であり、日本では国、政治、企業、マスコミ、学者が一体となり原子力を進め、民主党でも同じ。
「政治、経済の中枢に要る人は原子力から足を洗わない」と、ため息混じりに言われました。
 改正案でも40年に例外を認める、自民は原則40年も反対、「あきれた人だ」
で、細田氏、部品は定期的に交換され、40年で劣化しているとは断じられないというのですが、交換できるのは交換したが、「圧力容器が交換できず、これが寿命」、それを延ばすと圧力容器の鋼鉄が劣化し、ガラス化する前に止めるべきなのですが、延長です(泣)。

 もんじゅについて、どんなにやっても無駄なのですが、一度でも動かすと、超優秀な核兵器材料が手に入るのでやりたいのです
が、もんじゅ、試験運転のために契約を試験会社と1億円で結び、「そんなことが許されるのがおかしい、原子力村の体質」なのです。

 SPEEDI、事故直後から小出先生公表せよと言っていたのに、文科省、あくまで予測で現実とは違うと言っていたのに、事故直後に文科省は職員に放射線量を測らせ、SPEEDIに基づいていた。SPEEDIに30年かけて開発し、予測しつつ住民を被爆から守るためのものなのに、その結果は予測でも使える。それでも隠したのです。

 近藤さん、再稼動の道は止められないかについて、
野田氏の言葉に、近藤さんの直感でアメリカから見てOKなのかについて、小出先生、アメリカから教えてもらい利益を与えた、日本の核推進=アメリカが儲かるのであり、それで近藤さん納得。アメリカは再稼動しないとNG、日本で脱原発だとアメリカの利権がなくなるのですアメリカも金儲けで動き、これは近藤さんの方が詳しいが、世界は金が最高の価値と言われました。

 小出先生、野田氏の会見、「国民の生活を守るとは余計なお世話」と言われて、「野田氏の神経が分からない、生命を守る言葉がひとつもない」のです。

 生命を守る、野田氏は安全が確認と言ったが、全く無意味、事実として事故が起こり、事故はいつか起こるもので、それから学ばない困った人なのです。
脱原発を精神論と言うのに小出先生唖然です。

 小出先生は失笑しながらでしたが、行間に怒りがにじみ出ていました。これをお伝えいたしました。


たね蒔きジャーナル、今週の企画「ちょっと待った」、地域再生機構の平野彰秀さんによる自然エネルギーのお話がありました。自然エネルギーに託す、足るを知る、であり、実際に実践する人は少ないものの、都会のエリートが水車で電気を起こす、37歳でこの生き方をする平野さん、お電話での出演です。平野さん、東大大学院→外資コンサルを経て、お金の話のプロが、岐阜の山中で暮らされているのです。

 平野さん、岐阜の郡上の集落で、家100軒、250人の住むところです。奥様と二人でいらして、その前は東京でコンサル。奥様もこちらがいいと言われたのです。古い民家(築130年)におられて、なぜ山の中に来たか、企業のコンサルをやり、商社の仕事でエネルギーのデータを見ると、このままだとヤバイ。日本も、世界もそうなのです。経済成長で石油を使い、先進国のエネルギー消費は大きく、途上国が同じように使い出すと限界が来る。その際に、日本は海外に出て途上国を先進国化するが、限界がある。郡部は過疎だが資源は多く、資源を日本は海外に求めたが、山には木、水があるのです。

 大きなダムを作ると言うのは昭和の一時期であり、その前は小さい水力をあちこちでやっていたのです。ダムなしで発電を昔は全国いたるところでやっていた、それを実践し、それを全国に広げたいのです。

 水車を集落で作り、小さなもので、直径3m、幅1m、2.2kwの発電で、これで4,5軒の電気をまかなえるのです。ドラマの北の国からで、電気のつくシーンがあり、小さい発電も、いろいろあるのです。

水車を作るのにお金もかかりますが、集落をまかなえるものもあり、上流には100kwも作れる。家4,5軒用の電気は難しい(太陽光も同じ)が、自分で電気を作る喜びがあり、100kwだと採算は合うのです。

 昔は小さい水車があったのに、大きな電力会社(昔は多くの会社があったのに、戦争で統合して今の9会社体制になった)が大規模にやったほうが効率がいいとされてしまったのです。
 平野さん、世界がエネルギーに行き詰るとの読みについて、大きな仕組みで(原発、今の電力会社もそう)やるより、分散化して地域で賄う方向があり、しかし今の世の中はそういう小さいものを排除(農業、林業も)しているが、これだと大きなものがつぶれると大変である。明治に水力発電を開発して電気を作っており、今は電力会社に頼り、もう一度自分たちで電気、食料を作る力を取り戻そうと、実践すべく始めたのです。近藤さん、すごいなあと言われました。

都会で、コンセントから電気がつくのに対して、すぐ前で発電している意味は大きいのです。目の前の水がエネルギーに変わる喜びがあるのです。いろいろなものを大事にしたい。巨大化して、どこから電気が来るかわからないのより、地方に電気を押し付けていたのが福島、それを止めると暮らしも変わるのです。

 平野さん、世の中を変えられる希望を持ち、やっている。今の状況に対して、行動を起こすと変わると言うのです。

 3・11以降概念が変わったと近藤さん言われた。平野さんはその前からやっていた。エネルギー、環境をやっていた人は薄々こうなると思い、そうなったのです。

 野田総理、豊かな生活のために再稼動といい、平野さん、野田氏の豊かで人間的と言うのと違う。どこでエネルギーを作るか、人と自然のつながりが分かるのが豊かであり、経済と違うのです。
 平野さん、自分の前の世代はバブル、後の世代はいい時代を知らない、世代により見ている時期も違う。高度成長を実感していない世代がどう見るか、なのです。

 派遣村の湯浅さんとは同じ大学で、エールを送っているのです。

 リスナーより、現代日本人の忘れた生命力を感じたとあり、近藤さん、湯浅さんも出来ることをと言われ、ものの豊かさを感受した世代と、違うものを見て、水野さん大きな希望、エネルギーをお任せ民主主義にするなということだといわれました。
 自然と暮らす平野さんの生き方をお伝えいたしました。