たねまきジャーナル9月12日・13日小出先生のお話し

9/12 小出先生:事故から1年半を迎えて、クリプトン85の増えている意味

 永岡です
安倍氏のこと、領土領海と言うものの、近藤さんは自民党原発についてはっきり言えと言われました。
民主党、細野氏をなぜ降ろしたかについて言うべきで、野田氏のいる限り新しいものは出ない、閉塞感と言われました。
 
オスプレイ、森本大臣、岩国市長と会談し、試験飛行が予定される岩国で、運用は10月初旬にはならないと森本氏いい、しかし岩国では市民の不安のある限り試験飛行NOなのです。
 
近藤さん、市民の不安が払拭される時は来るかについて、県民大会10万人、オスプレイは機体に問題なしと言うのが引っかかり、人為ミスなら、常に危険を伴い、安全の担保は永遠にないと言われました。
  
小出先生のお話
 事故から1年半、リスナーの声が続いており、3・11以降に小出先生のたね蒔きを知りずっと聴いている、事故が時々刻々変化する中、小出先生のお話で日常の生活をどう生きるかを決めていると言うのです。
小出先生、「1年半はつらかった。しかし、ふるさとを追われて、汚染地に見捨てられた人の苦しみに比べたら些細なもの。」と言われました。

 北海道のリスナー、いままで知らなかったことを小出先生のお話で知ったと言うのですが、事故は収束しておらず、ふるさとを追われた人、汚染地にいる人はいて、苦痛は続く、何十年の単位で続くのです。
 福島1号機、放射線クリプトンと水素の濃度が上昇し、クリプトンは、ウランの核分裂で出来る200種のものの一つで、希ガスの元素郡にあり、他の物質と反応しないのです。
クリプトンと水素濃度の上昇は、核分裂生成物で、核分裂すると出来るので、今でも核分裂が起きていることを疑うが、小出先生は「多分違う、クリプトンにもいろいろあり、クリプトン85、半減期10.7年、事故のときに吹き出して、大部分は大気中に出たものの、格納容器にたまったものがあり、サプレッションチェンバーの上部にたまっていて、それが漏れている。」と小出先生推測されます。
 再臨界ではなく、再臨界だと他の希ガス(ゼノン)も出て分かる、クリプトン85だけが増えるなら再臨界ではないのです。 
 
調べる作業で、セシウムが放出され、東電はわずかというものの、量は考え方の問題で、今でも福島からセシウム他が出ており、事故から半月の何万分の一であり、作業でセシウムが出るとしても、事故当初に比べたら何億分の一なのです。つまり、事故当初にどれだけ膨大なものが出たか、なのです。 
 

9/13小出先生:核廃棄物の地層処理はもともと無理、廃棄物の処分方法は

 
9/13(木)

 原発のニュース
 関電は値上げで、20%の値上げ、また九州電力原発の再稼動がないと値上げです。池田さん、家庭用は経産省の許可が必要で、コストカットが要る、納得できない。
政府が脱原発なら、関電は原発が多く、構造改革が必要+節電も必要とのことです。

 政府のエネルギー核燃料戦略、使用済み核燃料を利用するというのです。
再処理の最終結論は先送りで再処理を止めたら放射性廃棄物の保管所に六ヶ所村がされる。ここから廃棄物を出さないといけないからです。
しかし使う当てのないプルトニウムを抱えるのです。
池田さん、これは原発を増やす政策の一環であり、しかし原発は減らすわけで、矛盾する。
原発を増やす政策の一環を先送りして、最終処分地の問題は待ったなしで、先延ばしできないと言われました。
またプルトニウム維持は、日本の核兵器開発の技術維持のための、一部の議員の動きがあり、その疑念をもたれないようにしないといけないのです。
2030年代ゼロを準備不足の絵に描いたもちになる、道筋が見えないのです。
 新たなエネルギー戦略で、イギリスは日本に放射性廃棄物を受け入れよと、フランスも同じことを言っています。
日本への返還が不透明になるのが懸念され、前原氏、アメリカからそんなことをしたらアメリカに影響ありと言われているのです。
池田さん、外交の力が試される。イギリスとフランスは、再処理したものを日本は使い、廃棄物は六ヶ所村とかで引き受け、原発ゼロでも廃棄物の問題が残り、イギリス、フランスの言うのは当然で、アメリカへの道筋を示すのも必要なのです。   


小出先生のお話
日本学術会議、300m以上の地下に高レベル廃棄物を埋める方法は火山のある日本では無理と言っており、これについて、「当たり前のこと」をようやく学術会議が言った。
「あまりに遅すぎる。日本の学問を背負ってきた人が、核廃棄物を容認しており、なぜ今まで黙っていたのか」なのです。「何十年も前から分かっており、日本の地震国に放射能のゴミを受け入れる場所はないのに、原子力を進める人は遮二無二にやってきたのです。学術会議、悲しいが、善は急げ、言ったのはいいものの、なぜ今か、なのです。

 世界で、最終処分法は何もないのです。一時的に保管するものの、「とてつもなく難しい」、学術会議゛の言ったのは、小出先生何十年も前から言っており、目が届くところで保管するしかないが、何百年、何千年かかるか不明、「一時的」とは無意味。学術会議の言うのは高レベルの廃棄物で、低レベルのものは膨大な量、六ヶ所村に埋め捨てにされ、管理をしなくて良い日まで300年かかり、みんな死んでいる、自民党民主党もなく、誰がどう責任を取るのか?まして高レベルは10万年100万年隔離がいり、誰がどういう権限で生み出しているのか、なのです。

 高レベル廃棄物は広島原爆120万発分あり、使用済み燃料プールの底とか、六ヶ所村のプールにあり、一部はイギリス、フランスでガラス固化され、いずれ全て日本に戻るのです。  イギリス、フランスとは契約があり、戻るのです。

 廃棄物、処分しないといけない。
10万年保管できる容器が要り、10万年持つ容器を作る技術は「ない」、最終処分地は10万年付き合う土地であり、安全保安院、埋め捨てにする場所を20年探し、候補地を金をもって探してもアウト、モンゴルに捨てる案まで出ているのです

 学術会議、10万年保管できるとか、結論の先延ばしであり、小出先生すらどうしていいか分からない。学術会議は日本のトップなのに、それを今まで何も言わず原子力のやりたい放題をさせてきたのです。

 廃棄物の総量規制、今までは廃棄物は出し放題であり、原子力はトイレのないマンションで、ゴミの始末は出来ず、いつか何とかなるだろうとして、再稼動、2030年に何%と、やるほど始末できないゴミが出るのです。

 東京新聞が報じ、福島原子炉を監視するものが壊れて、2号機の温度計が壊れてしまい、圧力容器の底に温度計があり、温度により融けた炉心の場所、再臨界の目安にしていたのに、壊れたら難しくなる。もともと、東電はこんな事故は起きないと思っており、温度計も事故のときのために設置したものではなく、通常運転のためのものであり、事故の現在の状況のためではない、もともと不十分な情報しか得られず、事故の収束が難しくなる。温度計の修理は無理、圧力容器に新しいものをつけるのも無理なのです。限られたデータから今までも推測でやり、たまたまある測定器から推測し、その情報すら奪われていくのです。