毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル 震災100日スペシャル

 
http://www.youtube.com/watch?v=zi9bVWdgBHk

 
[大震災から3ヶ月、今政治に求められること]
 
水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの解説で放送されました(ニュースは大阪から)。
水野さん、被災地から東京へ戻り、何でもある、ないのは瓦礫だけとの感想でした。
復興基本法は102日かかり、阪神・淡路では37日で成立なのです。
菅総理民主党幹部と今日会い、会談しています。民主党山口壯(つよし)議員(兵庫12区、赤穂)、川口博史議員(水野さんとスタジオでは初顔合わせ、「元祖」民主党と自負)、自民党西村康稔(やすとし)議員(兵庫9区、淡路、震災復興担当、与党になったら原発担当)が登場です。
お三方とも菅内閣に大批判でした。一日も早くまとまることは、菅総理が一日も早く辞めるのと同じと川内さん語られました。
テーマは、政局がどうなるかが一つ目、原発についてが二つ目、お金、復興財源をどこから持ってくるかが三つ目です。被災地では家も仕事もないのです。


 10月まで国会延長との方針なのですが、政治家が被災者のためにやるのは総理には関係ないものであり、山口さんも菅総理は好きではないが、支えてきたという見解でした。西村さんは、政策関係では民主党と一緒にやっている、復興に向けて、2次、3次補正、社会保障について、菅総理に信頼がどれだけ置けるのかということで、エネルギーの法案、電力会社の買い取りは自民党も賛成している、電気料金のことで、経済界に影響があり、東電賠償で、一体どれだけ電気料金が上がるのか、空洞化もある、菅総理はそれを示していないのです。パフォーマンスだけ、口先だけとのことです。川内さんも、菅総理はその場その場で思いつきで言葉を発して責任を持たないとの指摘がありました。被災者のために、信頼の置ける体制を作りたいというのです。また、原発菅総理、東電に任せっきりとの指摘が山口さんよりありました。


 で、誰でどういう体制ならいいのかについては、川内さんは、誰がやるかではない、何をやるかであり、誰がやるかとなると、菅総理になる、大前提、誰がまとめるか、ということではいけないと言うことです。しかし、具体的な人名はありませんでした。また、西村さんは、大連立で責任があいまいになるとの指摘がありました。菅総理は謝罪もなく新エネルギーと言って信用がないとのことでした。川内さんに、なぜ小沢氏かという質問があり、自分は、2年前の総選挙で約束したことをやるために小沢氏と協力している、今の民主党は、2年前の民主党とは違うとの見解でした。


小出先生vs3人の政治家


 そして、小出先生のお話、平野さんより指摘があり、3ヶ月福島原発収束どころか、小出先生の予想通りに進行して、汚染水があふれるところです。小出先生、事故直後から深刻な事態を言い当てており、小出先生の言われるとおりになっているのです。汚染水処理装置、ゼオライトがすぐにアウトと言われたとおり、5時間でアウトでした。


 小出先生、東京の政治家の方も同席されています。緊急で、収束のために、政治がやるべきこと、「政治」の必要なことは、汚染水処理、11万トンたまっており、あふれてしまうのではなく、もうすでにあふれているのです。目に見える場所(ピット)からもれているだけでなく、コンクリートの構造物から漏れており、もう猶予はない、現場で被曝している人の被曝を減らすために、汚染水を処理する必要があり、タンカーで処理したらいいと、2ヶ月以上前から言ってきたのです。タンカー乗組員に被爆を我慢してもらう、一度汚染水を入れたらタンカーは使えなくなる、海の上を、猛烈な放射能を持ったものが走ることが許されるか、なのですが、今は即席で処理装置を作ろうとしているがそれどころではない、戦争である、そのために、政治の出番なのです。国際的に認めてもらうためでもあります。ここに至れば、やらないといけないのです。


 山口さんの見解、東電任せになっており、国がやらないといけないとのことでした。西村さんは、タンカー案、早くから提案していたのに、しかしなぜ出来ないのか、国際的なこともある、政治家の口を出すこともいる(枝野氏が一時タンカー案を言ったのに)とのことです。


 また、国が特命チームを作り、国が東電任せにしないと平野さんより指摘があり、山口さん、英知を結集すべきなのに、官邸、好みで専門家を選んでしまったとのことです。小出先生のような方を中枢でものを言えるようにしないといけないと、水野さんも指摘です。20ミリシーベルト文科省が言っても、専門家が入っていないので誰も信じない、責任は総理が取る、専門家が決めたから大丈夫とのことをしないといけないとの、山口さんの見解がありました。


 小出先生、体制作りに、委員会をいくら作ってもだめ、原子力安全委員会があるのに、何の機能も果たしていない、新しい委員会、法律改正という悠長な話ではない、戦争である、実行力のある人が推進させるべきとのことでした。山口さん、安全委は司令塔になり得ない、アメリカは原爆と同じと捉えている、危機管理、世界の知恵を含めてやるべきとのことでした。しかし、タンカーが実現しないのは、川内さん、やる気がないと言うことで、斑目氏、地下水、海水に間違いなく漏れていると認め、しかし漏れている量は不明、調べる権限なし…民主党が、その決議をしないとのことです。


 斑目氏がどれだけ漏れているか分からないというのはそのとおりで、しかし、あふれるまで何日もあると言っている始末ということです。川内さん、原子力村の住民が事故を小さく見せたがっている、しかし、批判的に事故処理をしないといけないということでした。


最後に、復興財源について、消費税増税について、まず川内さん、自分は民主党の少数派だが、消費税増税反対は圧倒的な多数で、「増税菅総理と与謝野大臣のみ」であるとのことでした。特別会計の剰余金は毎年12兆円、財務省は「不測の事態に備えて」というが、今こそ使うべきことであり、「原発安全神話」、「電力ないない神話」、「財源ないない神話」の3神話のひとつであり、金融資産は600兆円、固定資産は100兆円、大変な資産を日本政府は持っており、今こそ、この難局を乗り切るため使おうというのが民主党の多数派の見解ということでした。