毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル 6月21日

今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの解説で放送されました。政治の動き、民主党、ムチャクチャであり、何がボールで、誰がボールを持っているのかも分からないということなのです。


 原発のニュース、高濃度汚染水処理施設が5時間でとまり、原子炉に入れる水の量を減らしています。温度の変化を見て、また減らす模様です。処理施設で、ポンプの停止があり、またトラブル(放射性物質を沈殿させる装置)です。IAEAの会議で、日本政府の対応、東電との役割分担がはっきりしないと指摘しています。日本は事故の状況と収束への道筋を言ったものの、信用されず、過去の大津波について対策を取らなかったことに批判がありました。日本は、対策の検討を始めたが間に合わなかったと言うことでした。


 福島市内の学校で壁面の洗浄を行い線量の変化を見る試験を行います。文科省、東北大、福島大が参加します。


 そして小出先生のお話です。小出先生、一昨日札幌で、昨日大阪に戻られました。札幌、小出先生の講演会、500人の会場に800人来て、ありがたい、原発事故のためで、無念に思われたそうです。一般の市民、政治家も、小出先生のお話を求めています。水野さん、昨日の3人のうち、一人だけ小出先生に共感、「安全な原発」という概念に取り付かれている(ここに至って安全な原発という人の神経が理解できない)、今回の事故が津波が原因か、それ以前の地震が原因かで今後が変わるものであり、原発事故は津波地震だけでなく、それ以外の要因でも起こる、だから原発を止めないといけないのですが、不安要因を取り除いたら、原発は安全と思っている人がいる、それで、小出先生、政治家に期待していない模様でした。


 昨日の政治家のうち、一人は通産官僚で、しかし小出先生のお話で原発を変える方向になっていったと平野さん、実感されています。小出先生、もっと発言してほしいと平野さん言われました。小出先生、出来る限りのことをしたいと言われました。


 水野さんから、福島市内、子供が歩いていて、マスクをせず、男の子が短パン、足が露出している、女の子もそうであり、大丈夫かと思い、小出先生、子供たちの日常で、被曝を防ぐには好ましくない、マスクはしてほしい、しかし、暑いと半ズボンになるし、放射能は目に見えない、たいしたことないと福島の人は思いたいだろうが、好ましくない世界になってしまっているのです。つらい選択なのです。


 被災地の漁港で、水野さん取材して、漁師さん、海に瓦礫だらけで、車が入り込み、何とか漁を再開するためヘドロを取っている、船もなくしていて、一家に億単位のお金がいる、億単位のお金を投資して再開する漁で、今までと同じ魚が取れるのか、放射能汚染について漁師に言えなかった、これ、小出先生も言えない、海草を調べたら分かるが、距離ごとに海草を調べたら汚染の概算がわかる、これをやるとどこまで漁が出来るかがわかってしまい、福島の1次産業を守りたい、日本人として買い支えたい、しかし、実際、汚染が分かれば、日本人は魚を買わなくなる、今までの経験で分かっており、汚染を調べたら、漁師には致命傷になることもあるのです。


 正しい情報を知ることが、小出先生すら悩まれます。正しい情報が小出先生は命であり、正確に公表したいが、それをしてしまうと、福島の農業、漁業は崩壊する、日本人が買って食べようと言っているものの、立ちすくんでしまうのです。


 小出先生、正確な情報を得るべきと言いつつ、しかし、公表したら福島壊滅であり、悩まれる姿に衝撃を受けました。今日は以上です。