薬に頼らない手当法 (1) 解熱剤の替わりに豆腐パスタ/痛み止めには生姜湿布を

薬に頼らない手当(1)解熱剤は使わない/痛みには生姜湿布を

という記事を書いた。先生との出会いで、食の大切さを学び、それからは予防注射にも薬にも頼らずに子供たちを育てた。
三一書房『こわい風邪薬』を読んだ衝撃も大きかった。
*この本では、母親が風邪を引いた子供の熱を下げようと子供に薬を強要。子どもが「苦い。飲むのはいや!」というのに無理に飲ませた結果、子供は死亡。子どもの死因は解熱剤とピリン系の薬の副作用で「ライ症候群」だった。
「こわいカゼ薬」は、無理に解熱剤を飲ませたばかりに、二歳八ヶ月の娘を亡くした本畝淑子さんの著書である。以下ルイネットより

   「ライ症候群」とは、小児が、水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患後、激しい嘔吐、意識障害、急性脳浮腫等を短期間に発症する高死亡率の病態である。
  発症する病態が薬物中毒によく見られるものであり、解熱鎮痛剤アスピリンとの因果関係が疑われている。
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  この本の発行から15年以上経つ今もカゼ薬による薬害は根絶されていない。アスピリンに代わって使用量の増加してきた解熱鎮痛剤ボルタレン、ポンタールによる急性脳症が多発している。
(*ポンタールは痛み止めで、日本では簡単に子供にも処方されますがヨーロッパでは劇薬指定!です。長男が怪我をする度に出されました。もちろん飲ませませんでしたが・・)

アメリカではインフルエンザに罹ったら、おとなしく寝ているのがふつう。しかし、日本では薬が野放し状態!
抗癌剤、痛みどめ、解熱剤、抗生物質、果ては自殺に導くような精神病薬の継続的投与まで・・。「海外では日本の死亡率や副作用を見ながら、さじ加減を調整している」という文章も読んだことがある。
 
薬が怖い!と知ってからは、薬は使わずに、それに替えた手当法を本で学び、対処するようになった。
 
<解熱はお豆腐パスタで>
子どもの発熱は、「元気があれば放置しておいてよい」とのこと。
熱は体を守るための免疫システムが働いてのことなので、無理に下げてはいけません。そんな時、熱だけを吸い取ってくれる優れものが豆腐パスタです。(パスタには軟膏という意味がある)
作り方は、本当はショウガのしぼり汁と小麦粉を、混ぜるのですが、私は木綿のお豆腐に重石をして少し水分を絞ったあと、キッチンペーパーでくるんで額などに置くだけ。
長男が5歳の頃、晩に39度という高熱を出し、熱のせいでかなりぐったり。その時も大活躍したのがお豆腐です。
額だけでなく、胸など「熱い」というところに豆腐パスタを貼り付けました。しんどい~・・と言っていた長男ですが、お豆腐の熱取りで少し楽になったのか、よく眠り、翌朝には36度に。危ぶまれた幼稚園の夏祭りにも元気に参加できました。(夫もこれには驚いて、それ以降、子供が熱を出すと、お豆腐を買ってきてくれるようになりました。
次男も熱っぽいので「お出かけは止めようか?」と尋ねると、自分でお豆腐を持ってきて「これで大丈夫~」と(笑)。公園でのお母さん方との集まりでしたが、気が付くと熱も下がったようで、元気に木登りなどしていました^^。
☆解熱剤のように無理に体温を下げるのでなく、豆腐が放出された熱だけを吸い取ってくれます。もちろん、子供だけでなく大人の熱や頭痛や脳溢血にも効き目があります。
  私のは略式なので・・正しい処方はこちらに。↓
taiyounohiroba.co.jp/touhu-pasuta-.html - キャッシュ
 
<痛みには生姜湿布を>

生姜の湿布は、簡単に言うと、熱い湯に生姜のすりおろしを混ぜて、タオルをつけて絞り、患部に一枚タオルを掛けた上に熱い「生姜入りタオル」を乗せて温めるということです。
高温と生姜の薬効で患部の血行が良くなり、うっ血を散らすことで痛みが緩和されます。肩こり、腰痛、神経痛、関節炎、腫物などあらゆる炎症に。私は夫の癌の痛みに病院にも持ち込んで手当をしました。
やけどをしないように、させないように、慣れるまでがちょっと大変かもしれません。
<用意するもの>
ひね生姜150g、お湯2リットル、厚手のタオル5,6枚
生姜を入れる布袋(ガーゼかさらしで作る)金属製の大きな鍋
タオルケット、ゴム手袋、ビニール、またはナイロン風呂敷。
①生姜は皮ごとすりおろして布の袋に入れて閉じる。
②鍋に湯を入れ、これに①を入れて揉みだす。布袋はそのまま入れて
 80度くらいまで火にかけて温める。
③火を止めてゴム手袋をしてタオルの両端を持ち、②の鍋に浸します
④タオルにしょうが湯が十分しみ込んだら、引きあげて固く絞る
⑤患部に乾いたタオルを一枚当てて、その上に④を乗せ(できれば2枚)
その上からビニール、タオルケット毛布などを掛けて保温10分ほど置く。
⑥冷めてきたら、また80度くらいのしょうが湯を沸かしてタオルをつけて患部が赤く温まるまで繰り返す
 
こちらに、わかりやすい写真や図が入っています。

生姜湿布 - 新・癌(がん/ガン)治療のお手伝い 聡哲鍼灸院

chit.sakura.ne.jp/teate/shougashippu.html
 
 

実践!おばあちゃんの知恵 [生姜の湿布] 無双本舗おばあちゃんの知恵袋 ...

www.musofood.co.jp/chie_syoga.html
 
 
(余談)
夫の末期癌の痛みは、相当きつかったようです。
主治医が痛み止めの投薬量を間違ったため、初めから吐き気がひどく
食べられず、体力が消耗してしまいました。二つ目の病院で初めて
痛みどめの量が通常の数倍以上も多く投与されていることがわかったので
す。痛み止めの大量投与で、吐いてばかりで体力が落ちたこと、副作用
で、肝臓腎臓の解毒能力が落ちてしまったことは致命的でした。
それほど、痛み止めの副作用は体を害するということです
 
最後まで痛みに悩まされ、十分に痛み止めが効くこともなく、唯一の
対処法が生姜湿布でした。病院に鍋やショウガを持ちこんで手当しました
が、どれほど痛みが緩和されたのか・・?
ただ湿布をしている時は、痛みを忘れられる・・とだけ言ってくれました
夫は「痛む」とか「しんどい」という理由で不機嫌になることはなく、
どれだけ痛くても、表情に出さずにじっと耐える人でした。
癌の末期の痛みは想像を絶すると言います。
じっと目を閉じて痛みに耐えていた夫を思うと、私はこの先、どんな痛み
にも耐えるだろうと思います。夫の痛みよりはマシだと思うからです。
 
癌の痛みによく効く「薬」ではなく、手当や治療が開発されることを
願っています。痛みの緩和は、患者の願いですね。
痛みに関しては、帯津先生のこんな本もあります。
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