金曜トークサロン「優しい顔で厳しい指導」金森氏からのメッセージ

恒例の金曜トークサロンは
文化コンサルタント、大阪文化団体連合会事務局参与の金森重裕氏。
80歳にはとても見えない、若々しい方です。

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真理子先生と9歳違い…と言われ、ついに年齢がバレてしまった真理子先生。
      ( でもアクティブでエネルギッシュな真理子先生も50代にしか見えません)

4本のバチでマリンバを演奏の真理子先生
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金森氏は大阪市音楽団でクラリネット奏者を21年、マネージャーを11年務めて退団
今はコンサートマネージャーとして、音楽現場の裏方に従事。
大阪文化団体連合事務局長として、大阪の文化芸術の発展に努められています。

金森氏の生き方が伝わってくるお話が面白かったです^ ^
優しげな見た目とは違った厳しさを併せ持つ金森氏の発言も特筆。

金森氏は、東本願寺のお坊さんの三男坊
音楽に進むきっかけは、音楽の先生に褒められたことで「音楽に目覚めた」
中学時代も音楽の先生に褒められたおかげで、コーラス部を作り…
合唱コンクールに出場すると…初出場でいきなり一位に。
合奏も合唱も揉め事は、なだめなだめ乗り切ってチャンスをモノにした。

音大に進学したいが、ピアノが必修。
家にピアノがなかったので、校長先生に「学校にピアノを買ってください」
とお願いして、夜、練習させてもらった。

京都の音大に入学後は、音楽を広め、みんなに楽しんでもらおうと
クラリネットをやりながら、学生自治会を立ち上げた。
学校のピアノもみんなで使えるように表を作った。

すごい行動力に感嘆‼
人のためにも熱心に動かれています。


さて、大阪市音楽団でクラリネット奏者として21年、
演奏から外されることになった金森氏は…

クラリネットを辞めた日に、クラリネットを売って、
妻にネックレスをプレゼント

一見、粋に見えますが、
本当はどんな心境だったのでしょう。
石川啄木の短歌をふと思い出しました。


その後はマネージャーの仕事に専心。
バスの手続き、会場整理など引き受けて全て一人で行った。
文化庁にも行き、三菱財団にお金を出してもらえるように頼みに行ったりもした。
その時教わったのは
「人に頼みごとをしに行くときは、きちんとした身なりで、一番良い服と靴で行け」と言われたこと。  (メモ📝)

マネージャーとしてのモットーは?
奏者とお客をつなげること。
奏者には厳しく!(お金をいただいているのだから当然!感動させるのが仕事です)
お客には優しく。(演奏に満足して帰っていただきたい)

金森氏は、時間やメールの遅れにも厳しい。
時間に遅れたり、挨拶しなかったりした者は次は使わない。
メールの返信も、人との約束の返事も、すぐするのが当たり前。
当たり前のことができなければ、一人前ではない。
すぐに返事できない用件なら…
「すぐにお返事できませんので、明日またお返事します」と伝える。
このコミュニケーションが大事である。
自分が返事を待っているのと同様に相手も待っている
そういう心遣いが大切…と。

コメントの返事の遅い私には耳の痛いこと…。(^_^;)

真理子先生の一言
「先生、とても優しい顔して、厳しいこと仰いますね~」

今回のトークサロンの総括はこのひとこと。

「優しい顔で、厳しい指導‼  」…です。

恐らくいつも人のために一生懸命働いておられるし、ご自分にも厳しく、いつもきっちりされている。この方の厳しい言葉なら、素直に受け入れられますね。

それにしても優しい顔で、
すべきことはさせる。
言うべきことははっきり言う。
ダメなものはダメとはっきりと。

大切なことだと思います。

今回の金森さん&真理子先生の対談、私にも厳しい?トークでした。

最後に、
文化とは心のつながり
音楽を聴き良いなと思う積み重ねで心が豊かになる。
トークサロンに人が集まり、共に楽しみ、心が養われる。これも文化。
「人のつながり」と「積み重ねていく」ことが大事と言われました。

ブログでの交流もまた人とのつながり、心のつながりかと思います。
皆様の記事やコメントで、共に楽しみ、心が養われる…
皆さまとの交流に感謝いたします。