アゲハの木(レモンの木)とアゲハの羽化
友人から「ウチの檸檬よー」と大きなレモンをいただいてから、私も檸檬の木がほしくなった。ー梶井基次郎の「檸檬」のように、檸檬には何か特別な魅力があるように思う。白くて香りの良い花も…素敵。
黄色の実はならなくても、せめて白い花をつけてくれたら…と願っていたが、
白い花はつかず、替わりにアゲハ蝶の黒い幼虫が付いた。苦笑
でも、幼虫は蛹になって、華麗なアゲハ蝶に変身。
レモンの木に、ご馳走様^ ^とでも言うように振り返ると、青空に飛んで行った。
我が家のレモンの木は、アゲハの木になってしまった。
今年は一度に12個の卵がついた。
小さなレモンの木では養いきれない。
でも、
どれも小さい命と思うと、捨てるに捨てられず…。
レモンの葉が少なくなると、仲良くしていただいているおばさんの畑から
金柑の葉をいただいた。
何匹いるでしょう???7匹います。
大きくなった青虫たちの食欲はすごい。
金柑の葉でも足りない。
「腹ペコ青虫」とは本当の話だった‼
ついに、無農薬の「ヘンルーダ」という猫よけハーブを注文。
これは柑橘系の香りがあってアゲハのエサとして知られている。
ここで蛹になってもらったが、(4つ蛹がついています)
すんなりここに決めてくれたわけではない。
青虫が大きくなって、いよいよ蛹になる時がくると
お腹の中のものをすっかり出して下痢状の便をして、
蛹になる場所探しが始まる。
この時が来ると活発に動き回り、
飼育容器の隙間から脱出し、大冒険にでかける。
なんと10メートルくらい、平気で移動できるのだそうだ。
よく見ていないと、羽化できないような場所で蛹になってしまう。
脱出した青虫が網戸のサッシで蛹になっていた。
すぐにさなぎポケットを作って、前後を間違えないように入れてやる。
こちらは、240センチのカーテンを登って蛹になっていた。
これは私の手には負えない…。
蛹の色が変わってこんな色になって、羽の色がすけてきたら、羽化 スタート
下のは前回の抜け殻
羽化の様子を撮ろうと待ち構えていたが、人の視線を感じるのか
一向に羽化しない。諦めて10分後に来てみるともうもぬけの殻
ゆっくり時間をかけて、羽を広げて乾かします。
結局、蝶の羽化の瞬間は見られなかったが、
今年も卵、青虫、蛹、蝶という完全変態、
神秘的な成長の課程を見ることができました。