放射能の罪過を過小評価する愚かしさ、そして、その魂胆!!
放射能の罪過を過小評価する愚かしさ、そして、その魂胆!!
(つむじ風)http://bit.ly/kfpWs7 様より転載
つまり、原爆製造がなければ、原子力炉は想起されなかった違いない。
マンハッタン計画のハンフォード・サイトは深刻な核汚染で到達点のない浄化作戦が進められているという。核と放射能は、次世代に禍根を残す最もやっかいな産業廃棄物であるのだ。
それを承知で核エネルギーを平和利用するという発想は元から無い。『平和利用』と言う名の欺瞞に満ちた核戦力の保有欲に過ぎない。
はたして、日本の原子力政策は、当初の原子炉建設の目的と切り離された純然たる『平和利用』を標榜しているだろうか? やはり、同じ核戦力保持の野望が底辺に無かったとは言えないだろうか?
放射能罪過の過小評価は、核戦力保持の野望の観点からすると納得できる。核戦力保有国家は、例外なく兵士・国民を使って人体実験をしている。その目的は、安全性を見極めるのではなく、その反対である。
如何に核兵器使用の際、相手側にダメージを与えうるか、その実証を求めた結果である。その為に核兵器保有国家は、多大の放射能被爆者を生み出している。その多くは、欺し、あるいは故意に情報公開せず、モルモットのように住民被曝に曝した結果である。
おそらく、発電というエネルギー政策は隠し箕(みの)ではあるまいか?
肥田 舜太郎(ひだ・しゅんたろう)
1917 年広島生まれ。1944年陸軍軍医学校を卒業、軍医少尉として広島陸軍病院に赴任。1945年広島にて被爆。被爆者救援にあたる。全日本民医連理事、埼玉民医連会長などを歴任。現在、全日本民医連顧問、日本被団協原爆被害者中央相談所理事長。自身の被爆体験を原点に、被爆者治療と核廃絶運動に関わり続け、今もなお各地での精力的な講演活動は続いている。著書 『広島の消えた日―被爆軍医の証言』、『内部被曝の脅威 ちくま新書(541)』など。
(文字起こしはじめ)